2016-01-01から1年間の記事一覧

平和の祈り

晴れているのに、雨が降っていた。 とあるシュタイナースクールの黒板に描かれた詩を読み、涙が止まらなくなる。 今のわたしに、贈られる詩であったと思う。 アッシジの聖フランシスコによる「平和の祈り」という詩。 声に出して読み、泣きじゃくって、とて…

冬至

今週は映像編集2本。 iMovieで。 1本は、パフォーマンスクラブの劇「オズの魔法使い」。 全校放送で。 もう一本は、友人の結婚式のために。 こどもたちの表情も言葉もパフォーマンスも愛らしく、ほほえましく。 圧倒的なパフォーマンスを見せる子もいて、…

となり

ずっと聴いていたはずの音楽に、 ある時、不意に心打たれることがある。 昨日も隣にいたはずなのに、 強く意識をしていたわけではなく、 その時は、別のことを考えていた。 あるタイミングで、その歌に強くひかれ、 それからは、その歌をすがるように聴いた…

満ちること、帰ること、閉じること、果たすこと

どうしてこの仕事をしているのか、 たくさん理由をあげることはできるけれど、 でも、ほんとうは、 かみさまからことづかった約束を、 果たしているという気がしています。 だから、まよったり、くじけそうになったりしても、 続けられるのだと思います。 わ…

未来

仮想対談のモデリング授業、随筆の推敲、校内研究授業、事後研、ミーティング…ひとつひとつ大切な時間。計算は、コンピュータですればいいって君は言うけど、 本当に大事な計算は、鉛筆でも、そろばんでも、コンピュータでもできないんだ。 わたしの今日とい…

祈る

わたしより、ずっとずっとつらい経験をしている子に、 どんな言葉がかけられるだろう、と迷いながら手紙を書く。 わたしには、祈ることしかできない。 そばにいるのに、祈ることしかできない。 絶望的なかなしみ、さびしさに対して、わたしは無力だ。 あなた…

物語る

卒業随筆。 自分自身の変化や成長を見つめ、そのきっかけとなるエピソードをもとに、随筆を書く。 この学習をめぐって、いろんなことが起きる。 彼ら自身が、自分という人をとらえ直そうと、過去と現在をいくつもの線で結びつけようとする。 お家の方にお願…

新月

射手座の新月。 あの人は、12月の次は、13月でもいいって言う。 でも、わたしにとっては、1年は円環のストーリー。 ちゃんと、12月が記憶とともに「ただいま」って、やってくる。 終わりのない時間が巡る。 あの日、わたしが聴いていた音楽。 そこに…

憂鬱質

自分の中の憂鬱質と、必死で向き合っているのだ。 あの子も、あの人も、わたしも。 12月の足音が聴こえ出すと、色んな記憶がよみがえってきてしまう。 書き換え可能なものもあれば、そうでないものもある。 観たいお芝居がある。 今年の最後に、行くか、行…

思いがけず

5年生は、意見文づくり。 意見を決める前に、ミニミニディベート。 たったの5分だけど、色んな意見が出て、やるなーと思う。 教室を機械的に半分に分けて立場を指定し、一人だけ相手チームに「移籍」してもらう、という仕組みにした。 それだけで、なぜか…

分かち合う

5年生。 グラフを使って意見文を書く学習の導入。 いつものようにモデル文を使って。 説明文の「読み方」を、一人ひとりがその子なりに理解し、深めている感じがわしわし学ぶ感じから伝わってきて、 担任の先生たちと興奮を分かち合う。 「自分の考えを2回…

赤く染まる

学習発表会シーズン。 いろんな教室から歌が聴こえてくる。 関わりのある学年の練習に呼んでもらい、 合唱を聴いては涙する。 先日は、4年生「大切なもの」。 今日は、5年生の「ぞうれっしゃよはしれ」に「HEIWAの鐘」。 去年は、あの人たちとOh Happy Day…

loss

自分自身の中の大切なものが崩れ落ちていってしまうような。 この感覚の起源は何なのだろう。 言葉を失ってしまう。 悪い夢であってほしいと思ったけれど、直面せざるを得ない現実。 遠い国の問題ではなく、 わたし自身が直面している問題と、つながっている…

この目を閉じても

昨夜から急に視力が落ちた気がする。 コンタクトを外すと、あまりに視界がぼやけるので、不安になる。 そうすると、夢にもその不安があらわれる。 赤色が見えなくなる夢だった。 世界の景色が変わってしまう。 今日もやっぱり調子が悪い。 こういうことって…

HB

秋のすばらしい陽だまりと少しずつ色づいてゆく窓の外の木々と青空と。 夕方遅くからは学校に行って明日の準備をする。 気になっていたことには、すべて取り組めたような日だった。 毎日の中で変化を意識するのは難しいけれど、 例えば半年前、例えば1年前…

quality

京大が舞台のニッポンのジレンマでも、誰そ彼時の話題が出てきた。 質的な時間と量的な時間。 おもしろかった。 黄昏時、と言えばマジックアワー。 思い出すのは、江國香織の小説「デューク」。 奇跡的な出来事を描く時間として、この上ない。 駐車場の変更…

夢の終わりに

雨の中、往復4時間。 タテタカコの「眠る街」を聴きながら。研究発表は、おだやかに終わる。 キング牧師の夢を描いた授業の報告。 ここで一区切り。 私を色んなところへ連れていってくれた授業だった。 帰り道。 不思議なめぐりあわせ。 言葉にも、心にも、…

creation

映画予告編づくり X 4クラス。 今日からナレーション班と美術(イラスト)班に分かれる。 ナレーション班から、 「この情景描写を入れるから、こういう絵を書いて」と美術班にオーダーが入ったりする。 美術班からの提案もある。 「公開、いつにする?」 「…

organic

レポート発表の準備で、昨年度のクラスの子たちとの授業映像を編集。 キング牧師とローザ・パークスを取り上げた外国語活動の授業。 改めて見て、すごーくカオス。 なんじゃこりゃー。 笑える。 本当に、ユニークな人たちだった。 「こういうことしたい」、…

袖を通した瞬間に

駅前の小さなセレクトショップで、Lokapalaのベルギーリネンの黒いワンピースを手にいれる。 ここのオーナーさんはとても目が利く人。 「袖を通した瞬間に、わかるのよ」と、瞬時にその「人」と「服」の相性を感じとり、言葉にして伝えてくれる。 色を迷って…

texture

昨日は維新派の公演から帰宅後、皆川さんのプロフェッショナルを観ながら、うとうとベッドで眠ってしまった。 先週からめまぐるしい忙しさ。 あとしばらくは、そんなせわしない毎日が続く。 先週は、精神的になかなか厳しい一週間。 5月の初め、6月の終わり…

ほほえみ

京田辺シュタイナー学校の秋祭りへ。 音楽と物語が響き合い、ほほえみあふれる場所。 シュタイナー学校の先生たちのほほえみに触れるだけで、大切なものを取り戻せるように思えるから。 職員ミーティングで毎回歌い、練習してきた職員合唱の歌声を聴くだけで…

みちたりる

今日は6時間目に、2年生のクラスの代行に入る。 「お手紙」の学習を終えたところ、ということで、がまくん、かえるくんシリーズから、大好きな「クリスマス」を読み聞かせ。 途中で、想像もまじえつつ。 2年生、めっちゃくっちゃかわいい。 反応もすばら…

message

うまく話せなかったことを、 何度も後悔した日。 言葉がうまく出てこないことがよくあって、 ひとりになって落ち着くと、本当は話したかったはずの言葉がぽろぽろとこぼれてくる。 こういうことの繰り返し。 話すのは、やっぱり苦手だ。 そういうわたしでも…

秋の日

昨日からいっきに秋めいて、薄手の薄紫のニットを出してくる。 2年前の暮れにかったもの。 細身のデザインと色合いが気に入って。 繊細な洋服が好き。 色合い、素材、模様・・・ そういうトータルの存在感が、繊細なもの。 10月末。小教研外国語活動研究…

新しい月

新月。 新しい月が始まることは、どこか新鮮な気持ちになる。 心のどこかで、この神無月が訪れるのを待っていた。 運動会の後、帰省する予定で打ち上げもキャンセルしていたのに、 1日中日光を浴びたせいか、くったりと眠ってしまって、真夜中に目覚める。 …

かみさまへのてがみ

「その日わたしは音楽の中にいたから あなたのいるところまで駆け出してゆけた」「その日わたしは その日 わたしは なくても生きていけるものに 生かされていた」 『その日わたしは』 湯川潮音https://virginbabylonrecords.bandcamp.com/track/feat-2 「そ…

居場所

何もない休日。 一歩も外に出ずに、家の中にひきこもる。 わたし自身の心境をあらわしているかのような、confusedな部屋を、とにかくなんとかしようと。 本棚の整理から始める。 教育書は、学校に持っていくことにする。 家に置いていても、しょうがない。 …

complicated

体が重くなり、泊めてもらう予定だった友達にごめんねを言って、明日の朝東京にいくことにする。 明日は秋分の日。 東京で、色んな人に会う日。 アメリカで会った人、フィリピンで会った人、大学院で会った人、関西で会った人、関東で会った人、会ったことの…

悲劇と喜劇

15、16の頃、チャップリンの映画をいくつか見た。 中でも『街の灯』が好きだった。 言葉の響きも、描かれる世界も。 初めてつくったメールアドレスを、city-lightsとするほど。 高校時代は、チャップリン・ジャンプを友達としょっちゅうしていた。 チャ…