思いがけず


5年生は、意見文づくり。
意見を決める前に、ミニミニディベート
たったの5分だけど、色んな意見が出て、やるなーと思う。
教室を機械的に半分に分けて立場を指定し、一人だけ相手チームに「移籍」してもらう、という仕組みにした。
それだけで、なぜか、空気がほんわかする。
終わってから、「1時間目から6時間目まで討論したい。」と、語る人あり。


6年生は卒業随筆。
数年使い続けている自作のモデル文を使って。
最後のまとまった文章を書く単元。
こどもたちの学習に向かう空気感、集中力もいつもと違う感じ。
モデル文を読み、描かれたテーマについて話あった後、
成長や変化のきっかけとなるエピソードを探そう、と語る。
振り返りには、こんなことを書きたいという声も、ちらほらと。
エピソードを選ぶ、その過程がとても大切。
文体は、エッセイと観察記録文の比べ読み、多読、読み聞かせで体にリズムを染み込ませていく。
その子らしさがあらわれた随筆が仕上がるといいな、と思っている。
そして、「書く」ということが、生きることを肯定的に意味付ける経験となり得ることも、
なんとなく感じられる時間になればいいな、と思っている。


私は言いたいことをストレートに伝えることが苦手。
授業でも、苦手。
だから、幾重もの層にする。
なんとなく、感じていけるようにしていければと。
その曖昧なカリキュラム設計が、まずい結果になることもあるけれど、
それゆえに起こるハプニングがいい結果になることもある。
日々、落ち込みと、喜びが、織り重なっていく。




放課後は、市の国語科の研究員会。
メンバーによる視察報告数件。
すばらしい実践や研究校がたくさんあるんだなぁと思う。
感激しつつ、がんばらなくっちゃって思います。




「おだやかな暮らし」。
いちばんは、クラムボンによるcoverだけど、これもいい。
冬になると聴きたくなる歌。
聴くようになって、10年くらい経つ。




昨夜は、いくつかの夢を見た。
覚めてほしくないような夢。
数日経てば、忘れてしまうんだろうな。





うれしい知らせも、かなしい知らせも、
思いがけず、ちゃんと舞い込んでくる。