2016-05-01から1ヶ月間の記事一覧

きめる

最後の合図は、たいていこどもが出す。 キューというか、ゴーサインいうか、 わたしは、大抵の場合、いつも迷っている。 選択肢がたくさんあり、 どれが最善か、決められずにいる。 そのせいで即興的にならざるを得ない。 林間新聞をつくる。 おかえり、とい…

sweets

秋にある府小研・外国語活動部会のレポート発表用のレポートを書く。 書けないままにずるずるときてしまって。 なぜ書けないかを考えていると、 テーマが自分の中で明確になっていなかったからだ、ということに気づく。 「教材の工夫」という題名なのだけれ…

ねごと

「少しでも、考えの深まるような学び方をしたいと思います。」正座しながら、こう言って目が覚めた。久々に寝言までリアル。 高校生の頃、田舎の高校の進学クラスに入ったものの、部活命、だった私はクラス最下位の成績を取り続けた。朝も遅刻ばかりで、授業…

space

長く、長く待ち望んだものがやってくる。 そのための決断にも長い年月を要し、 10年はあっという間だった。 とても幸福な気持ちで、窓から新緑を眺める。 なんてことはない、ありふれたささやかな時間。 それでも、とても特別な。 その時の気分を、しばら…

月のせい、夢のせい

新大阪。 午後から関西教育講座。 ここ数年で、通算3回目か。 井上一郎先生の講座。 うちの学校の国語授業を創ってこられた前任の教頭先生が井上一郎先生の元でずっと学ばれていた方だったので、 実践の文脈や背景を知るには、井上先生から学ぶ必要があるわ…

かがやき

放課後、2年前に担任した児童の保護者の方と出会い、少し立ち話。 今年の国語の授業での様子を話す。 最後に、「先生、これ、お守りにしてるんです」と、その方が手帳から出して見せてくださったのは、 その時に出していた学級通信「うたがきこえる」の縮小…

なんとなく

京都は30度を超える真夏日だが、 夜家に帰るときは肌寒く、 家の中では、なんとなく毎晩ガスストーブをつけてしまう。 毎日、毎日、つけていたので、なんとなく。 その温かさに馴染みすぎて、ないとなんとなく心地悪い感じがする。 音楽も同じで、冬の音楽…

書くということ

4年生。 遠足でエコポートやごみ処理場に行ったことを、個人個人で「新聞」という形でまとめる。 誰に伝えたい? どんなことを伝えたい? トップ記事をお魚図で構造化し、今日から原稿に書いていく。 こどもたちは、割付に興味深々。 切りはりするの、楽し…

本質

本質を見る、ということが難しい。 とらえる、というか。 そのものが内に持つ輝きをみる、という。 質。 同僚のベテラン教諭に、本質を見抜くことに長けた方がいる。 授業が素晴らしく、彼女は、本質、という点で、作品ともこどもともつながっているのだな、…

clear sky

リフレクションというのは、せまられるものだと思う。 それも、思いがけず。 自分自身にせまってくるものだ。 考えないでおこうと思っても、せまってくるので、逃れられない。 タテさんの歌声が響き、それとともに繰り広げられるメロウさんの即興ペインティ…

It’s my day.

今日という日。 金曜日朝学習は全校でNIE。 全教室を回る。 2年生は写真を見て、言葉集め・見出しづくり。楽しそう。 3年生はキャプションを見て、季節の写真スクラップ。 4年生は遠足でいなーい。 5年生は要約+記事の感想。毎日小学生新聞より、ガリガ…

強いカナリア

『強いカナリア』という言葉をふっと思い出す。 数年前。 ある人のこどもへの心痛む発言を度々聞くことがあった。 しかし、発言をするその人はこどもから信頼されている。 心の奥がきゅっと痛むのを、うまく処理できないでいた。 今、その人はどうしているだ…

あめふり

強烈な違和感。 笑いって、怖いな、と思う。 自分が笑わせているようで、 人に恥をかかせているだけ。 こどもたちは笑い、喜んでいるように見える。 そういうことを好む人もたくさんいるのは知っている。 そうして、そういう文化をつくることに協力していっ…

gravity

一日の中に、ふっと体の重みの感じ方が変わる瞬間がある。 それは、一人に戻る瞬間。 例えば、学級のこどもたちとさよならして、見送った後。 例えば、車で駅まで送り届けて、手をふった後。 例えば、部屋の扉を閉めた瞬間。 今日も、駅で人を見送り別れた後…

Flow

フロー。 そこにたどり着くまでの、 途方もない時間と、 たどり着いた時の心地よさと。 今日の夢。 高い、高い、屋根の上にいる。 足がすくむけれど、景色は気持ちいい。 そこから、急降下。 高いところも、速いスピードも、わたしは苦手。 夢でも、足がすく…

安心感

ロングスカートの安心感。 わたしを包み込み、守ってくれる。 帽子にも、イヤリングにも、それぞれに、それぞれの安心感があり、 わたしはそれらを必要としている。 すべての音楽について、その出会いのきっかけと今日にいたるまでの物語を話すことができる…

そこの角をマーガレットって、母はいつも笑う。

「それは とても晴れた日で 泣くことさえできなくて あまりにも 大地は果てしなく 全ては美しく 白い服で遠くから 行列に並べずに少し歌ってた」Cocco 『Raining』 中学3年生の頃、Coccoの歌に強く惹かれた。 春休み。従姉妹が中学卒業のお祝いに『クムイウ…

真夜中

帰りながら、考える。 「学校」の「授業」の中で夢中になって書いた経験のこと。 思い出しても、思い出せない。 たいてい、文章は家で、ひとりで、夜(から朝にかけて)書くものだった。 今、国語の授業の中で、色んな文章をこどもたちに書くように求めるわ…

summer smells

初夏の匂いが巻き戻す時は、いつも同じ場所にたどり着く。 香しい二十代の記憶に立ち止まることはなく、 十五の心細さの中に、しゅんとおさまって動かない。 私の時は、進んでいるようで、止まっているようにも思う。 いつも気づけば、同じ時の中に佇んでい…

address

2016summerというプレイリストをつくる。 実家に帰る途中に聴くために。 これを、1回半再生すれば、家に着くはずだよ。 新しい音楽があるわけじゃない。 ずっと聴いてきた、馴染みの曲ばかり。 その曲を聴けば、思い出す景色があり、言葉があり、暗闇があり…