ねごと

「少しでも、考えの深まるような学び方をしたいと思います。」

正座しながら、こう言って目が覚めた。

久々に寝言までリアル。







高校生の頃、田舎の高校の進学クラスに入ったものの、部活命、だった私はクラス最下位の成績を取り続けた。朝も遅刻ばかりで、授業中もしょっちゅう寝てて、放課後に活動的になる。


3年間担任だった数学の先生に、親身になって心配される一方で、厳しいことも色々言われ、なんとかその場を取り繕って、その人の気持ちはわかりながら、わかってはもらえない、と割り切っていた。



でも、将来への漠然とした不安や焦り、自分の所在感の無さは私の周りを取りまいていた。




実は今でも、高校生の頃の先の見えない自分が出てくる夢をよく見る。

今朝の夢は、教室で、全員の前で、謝罪と宣言をする夢だった。


遅れて教室に入り…もうすぐ受験だというのに学習にもついていけず…数式の意味もわからない…
その中で、クラス全員の前で、先生に向かって約束をする。



他の子が一人ずつ、従順に約束する中で、なかなかその言葉も言えなくて、最後まで残ってしまう。


その言葉を、なぜか正座して言って目が覚める。寝言かぁ。

また見てしまった。
同じような夢を何度も。


あの頃には戻りたくない。
もう受験はしたくない。



もう終わったんだよ、と言い聞かせてほっとする。
もうあの頃には戻らなくていいの。
私は大人になった。
これは、悪い夢だったのだと、言い聞かせて、安心して、眠り直す。




2度目の眠りに落ちながら、ああ、あの人とあの人は、
同じ精神的清らかさを持っていると思う。





今夜は雨。
明日から5年生は林間学習に行くというのに。
かわいかった3年生の子たち、いってらっしゃい。
週末の親族の結婚式のため、引率は叶わなかったのだけど、
夜は様子を見に行くね。








この美しい歌を、人生であと何回聞くだろう。