space




長く、長く待ち望んだものがやってくる。
そのための決断にも長い年月を要し、
10年はあっという間だった。



とても幸福な気持ちで、窓から新緑を眺める。
なんてことはない、ありふれたささやかな時間。
それでも、とても特別な。
その時の気分を、しばらくは忘れないでいられそうだ。



いい音楽とともに。




壁に貼った絵を2枚はがす。
あと、10枚。
少しずつはがして、くるくるとまるめながら、
また、別の絵を貼るためのスペースになるだろう。
捨てられないと、新しいものは入らない。
そう言い聞かせながら
この前も国語ルームを大掃除。
新しい環境をつくろうと思うなら、過去のものを整理し、必要なものを見極めながら、
あたらしいものが入るスペースを作らないといけない。
それが私の今すべきことだと。



レポートを、ぐちゃぐちゃ書いていくと、なんとなく自分が書こうとしていることがわかってくる。



夕焼けの日差しに思わず麦わら帽子をかぶった。


ギター。
スペインのかおり。
夏だ。