祈る

 





わたしより、ずっとずっとつらい経験をしている子に、
どんな言葉がかけられるだろう、と迷いながら手紙を書く。
わたしには、祈ることしかできない。
そばにいるのに、祈ることしかできない。
絶望的なかなしみ、さびしさに対して、わたしは無力だ。
あなたが、だれか信頼できる人といつか出会えるように、
生きていてよかった、といつか思える日がくるように。
そう祈っています。
いつか舞い込んできた、卒業生の悲しい知らせを思い出す。
それも、12月のことだった。





漂流郵便局。

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