ねつきいいきつね

「ねつきいいきつね」

五味太郎さんのことばあそびの本に出てくるフレーズ。
駄洒落好きの母は、その絵本が好きで、それに出てくる言葉を、よく使った。


眠らない私や弟に向かって、「ねつきいいきつね」になりなさいって。


でも、私も弟も「ねつきのわるいきつね」、になってしまい、
おまけに「ねおきもわるいきつね」になってしまった。
そしてそのまま大人になり、今でも、私はねつきもねおきもわるいきつね、だ。


時々、自分が朝起きてちゃんと働きに行っていることが信じられない。
最近は目覚ましなしでも、決まった時間に起きられるようになった。
相変わらず体内時計は常に10分遅れで、
イベントごとには遅刻ばかりだけれど。
すみません、世界のみなさん、と思う。
遅刻ばかりのわりには、遅刻はとても悪いことだと、身体は思っている。



最近。
気づけば、いつの間にか、ということがいくつかあって。
右手首にあったしこり。ガングリオンが、いつの間にやら消え去っていた。
側転をする時も腕を使う時も痛くて、病院に行こうか迷っていた時もあったのに、
あれ、いつの間に?どこへやら。
消えた!うれしいな。


それから、声。これは、夏休みのせいかな。
高音が出るようになった。
シュタイナー学校でいっぱい歌って、声が戻ってきたのかな。
WEST SIDE STORYでは、気持ちよく歌えるといいな。


鼻風邪も治ったし、
あとは、ずっと絶望的に悪い肌の調子が整えばいいのに。








私はおしゃべりな方ではないと思うのだけれど、
頭の中は、朝から晩までずっとしゃべり続けている。
考えている、というよりは、しゃべっているという感じ。
これって、みんなそうなのかわからないんだけど。


朝は新しく、からっぽで、
夜になるにつれ言葉で満ちていき、
それを、こうして日記に書いて、眠って漉して、
朝になると、昨日のことはあらかた忘れて、すっきりしている。


自分で、チューニングしてるのね。
ねつきいいきつね、にはなれないけど、
それでも、ちゃんと世界におやすみなさいができるように。


31日の夜はブルームーン
今宵は満月前夜。
星はひとつも見えない。
月だけが夜空を明るく照らし。
美しい、美しいお月さまだった。



ジュリー・ロンドンの歌うFly me to the moonが大好き。
踊りだしたくなる曲。
踊ったこともあるね。

7月が終わる。
31の短歌を、完成させないと!