一日と一生


1月30日に、担当している表現クラブの子どもたちが出演する英語フェスティバルがありました。

 インプロの手法で作った演劇とダンス(音楽は、もう一人の顧問の先生のオリジナル。感謝!)

 それから、子どもたちが振付けた歌「Beautiful Name」。

 表現大好きっこたちばっかりだったので、本当に楽しく驚き、感激しっぱなしの取り組みでした。

 そして、ひとつの舞台を作り上げる中で、20人の子どもたちの仲も深まり…ああ素敵。

 新任のとき以来、子どもと一緒に作品を創る、という仕事を比較的たくさんさせてもらっています。私には、その時間が、一番自分らしくいられる時間のようです。そして、表現する子どもたちを観たり、一緒に創造していったりすることが何より楽しい。わくわくします。わくわくしてたい、一緒に。

 普段おとなしいと言われる子が、思いがけない演技をしたり、ユニークなアイデアを出したり、お互いの魅力を引き出しあったりする姿は、何よりぞくぞくします。

 

ユニクロックみたい、と好評だったダンス。


 舞台の上は、一瞬の、そして永遠のきらめき。




 今回の「I am a tree.」という作品で、「石」の役をしてくれたSくん。

 Sくんは、小さくて、おとなしい子です。でも、その存在感といったら!もう、石をやらせたら、彼の右に出るものはいません。

 本番は、前で観ていた幼稚園児たちが、Sくん扮する石が転げるたびに、大笑いでした。

 以下、私の心を打ったSくんのふりかえり。



 『英語フェスティバルではとてもきんちょうしましたが、それだけ楽しかったです。みんなでバスにのり、みんなでおべんとうを食べ、みんなで歌い、おどり、とても楽しい日でした。

 おべんとうの時、Fちゃんが自分でおべんとうを作ったと言った時、ぼくはとてもびっくりしました。おべんとうが食べ終わると、みんなではないちもんめをし、とてもおもしろかったです。○○さんがほしい、□□さんがほしい、といまでも頭の中で音楽がながれています。

 発表前に食べたあめがすごくおいしく、まほうのような味がしました。
 
発表が終わり、さよならがくる時、ぼくは少しかなしい気持ちになりました。でもその一日は、一しょうわすれません。』