CLOSED

この夏は、日本を旅することになっていて、そのひとつが長崎。


まだ年齢が一桁だった頃、従姉妹がお土産にポストカード集をくれた。
長崎の平和公園や教会、坂道の写真が10枚くらいはあっただろうか。
ずっとそれを大切に持っていて、何度となく見返していた。



10年前、留学中に観た日本映画が何本かあって、そのひとつが「解夏」。
長崎の街の美しさが心に残った。
長崎に行く前にもう一度観ておきたくて借りてくる。


住んでみたい街がいくつかある。
長崎もそのひとつ。
坂道、海と山。
5年前の夏は尾道に行った。
美しい街だったなあ。
ところどころにある洋館もすてきで。



夏。いくつかの旅の準備をしないといけない。
帰路のことも含めて。
いつも私は旅立つことしか考えていない。
帰り道についての意識が不十分すぎる。
それは、学級づくにりも、何にでも言える。



心の拠り所の鴨川沿いのカフェに行ったら、CLOSEしていた。
不意打ち。
もうなくなっちゃったのかな。
とても好きな場所だったのに。



小学校低学年の頃、母は、二つ上のゆかちゃんという女の子をほめて、いつも私に話した。
「ゆかちゃんみたいに、ずっと笑っていなさい」と。
そう、ゆかちゃんは、ずっとにこにこ笑っていた。
私も、その真似をしてみた。





FBから、1年前の夏が飛び込んでくる。
そうだ、舞鶴星の王子さまを読む会に行ったんだ。
今思えば、その後、現在まで続いていく、美しい旅の始まりの音楽のような帰省だった。