優柔不断の即興好き。

 優柔不断です。だから、即興が好きともいえる。

 決めることに、すご〜い時間がかかる。もう、どうにでもなれ〜!と、思い切って、決めること、考えることをやめちゃって、その場の体当たりでやると、すっきりするくらい、おもしろく、物事が運ぶ・・・ということが、人生に幾度もあり、切り抜けてきました。

 それでも、小心者なので、一方で、「自分は、考え抜くことをほっぽらかしている、なまけもので、駄目な人間だ〜。努力が足りない・・・」と落ち込みます。

 もう一方で、「人生、何とかなる!即興でやったほうが、おもしろいことが、できるねん!自分の中から、想像してなかったエネルギー出てくるねん!準備しすぎないくらいが、軽やかでいいんだ!」と、開き直る自分もいます。

 常に、葛藤。

 でも、実際のところは、開き直る自分を信じたいのです。

 今日も、80%くらい、イメージトレーニングして、あとは、その場まかせでいって、うまいこといきました。

 ひとつは、運動会の表現のナレーター決め。

 4人のクラス代表を集めて、分担をします。そのうちの1人には、「海のおかあさん」の詩を冒頭で読んでもらいます。ということで、1番、よく読める子に・・・と思っていました。先生方の雰囲気から、その役は、2年生にしようかな、とも思っていました。

 でも、みんな、同じくらい上手だったんです。私は、自分で決めると、絶対後悔する気がしました。なんとなく、真面目な私、計画を実行しようとする私は、「〇〇で行けばいいやん」とささやきましたが、その場主義の私は、子どもの雰囲気に身をまかせれば?といいました。

 そこで、「う〜ん、みんな同じくらい上手やねん。だれか、やりたい人いる?」と聞きました。

 すると、3人は、首を横に。1人、うちのクラスのJちゃんが、「J、やろかな〜」と首をかしげながら、ぽそっとつぶやきました。

 そこで、私の脳内で、ぴかっとひかりました。何かが。

 Jちゃんは、抜群なのです。音読が、上手とか、そういう域を超えて、人を引きつける何かがある読み方をする。

 この子になる運命やったんや!そう思いました。脳内が、ぴかぴかしました。

 そこで、こういいました。

 「Jちゃん、やんなよ。」

 「うん、Jやる!」

 決まりました。

 ああ、そういうふうになる運命だったんだな。と思えた。

 計画通りにやって、計画どおりになっても、きっと、こういう風には思えなかったでしょう。

 自分の予想とは違ったけど、でも、想像を超えて、しっくり、ぴったりくる。そういうふうにできている。

 人生とは、そういうふうなものです。また、そうあるべきだと思うのです。この感覚が、私にとっては、とても重要なのです!

 このことを、再認識した。

 もうひとつ。

 4時間目は、算数でした。

 「ながさくらべ」の問題でした。最近、運動会で頭がいっぱいで、ほとんど教材研究できていない。

 今朝、通勤途中の車の中で、ぱっとひらめきました。

 演劇でやろう。

 糸井先生が、劇団衛星さんとされた「演劇で算数」が、体にしみこんでいるので、もう、ちゃんと、身体が反応しました。

 おじいさんと、女の子のパペットを使って、さらわれた女の子を、おじいさんの問題を解いて救い出すというストーリーでやりました。

 子ども達、大うけ、ノリノリでした。何かを「させる」授業ではないので、こちらも、とても楽しくできた。しかも、学習内容は、ちゃんと抑えられる。たびたび、あまりに盛り上がって、ハイテンションになる子ども達を、制す場面も出ましたが・・・。

 今日のは即興だったので、ちょいちょい準備不足もありました。これは、計画不足の悪い点。もっと、精度を上げるためには、下準備が必要。

 でも、そういう下準備をしようとしすぎると、逆に、今日のような楽しさは、失われるかもしれないという気もしました。

 私の不完全さ。不完全であるがゆえに、子どもに委ねるので、なんともいえない具合が生まれる。

 そういうことが、準備万端だとなくなってしまう。

 今日は、いっぱい、子どもが助っ人に出たり、ストーリーが決まってないので、子どものつぶやきや、茶々を、大いに受け入れ、楽しくなったんです。

 自分に自信がないと、人に頼ろうとするので、うまくいきます。

 自分で、ばっちり武装していると、子どもの意見が、自分と異なるので、受け入れがたくなる。

 そうならないために、私は、不真面目でいるくらいがちょうどいい。

 結局、そういう結論かしら。


 あ!もう一個、めっちゃおもしろかったこと。

 この授業のあと、子どもの言葉遣いが、私の「おじいさん役」の言葉遣いになってたこと。普段、口の悪い子も、「頼む!〇〇をとってくれたまえ」みたいな感じになってて、ほほえましかった。予想しなかった効果なのです。
 
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 今日、他に試しておもしろかったこと。

 ・絵本読み聞かせ「それゆけ、おさかなくん」の英語&日本語バージョン。 
 ・「キッズメモリー」で、神経衰弱。放課後集ったメンバーで盛り上がる。「ああ、おもしろかった」と言って、Sくんが帰ったのが印象的。Wちゃんの笑顔も見られてほっ。

 ・Cちゃんに会いにいく。棟の下でであって、上まで送ってというので、送る。送ると、いつも、ロミオとジュリエットごっこになる。すなわち、お互い、バイバイできないで、何度も、振り向いては、近寄り、サヨナラできない。かわいすぎる。階段の上と下で手をつないで、別れを惜しむ。

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 おまけ。

 半年ぶりくらいに、お気に入りのカフェに行った。ここのお料理は、本当においしい。
 店のお兄さんに、清算のときに、「髪短くきられたんですね〜似合ってますよ〜」と声をかけられる。覚えてくれてたんや〜、と超感激。フィッシュマンズを聞きながら、ご機嫌で帰る。

 さあ、明日は、台風!嵐がくる!いや、ポニョがくる!!!!

 日に日に、ポニョ化する子どもたちが、かわいくてたまらない私です。

 ぱぴぷぺぽ〜にょ!