抜けないくぎのリズム

朝はトンパ。
手を使う遊び、リズム遊び、言葉では動かない彼の目がくるくる輝く。身を乗り出す。
おとなりと、前後と、ななめと、班全員で丸くなって。
手を合わせる、息を合わせる、音を合わせる。

国語。三年とうげ。
昔話や民話の組み立てを、比べ読み。
三年生にぴったりの教材だと思う。
♬えいやら、えいやら、えいやらや♬
茶摘みの歌や花笠踊り、日本の歌や民舞も大好きだったね。
とっても楽しく読むのだから、本当にかわいい。
起承転結。くり返し。
お話の型を楽しむ。
インプロゲーム「インスタントストーリーの素」で、お話づくりをしてみよう。

Aちゃんは、昨日は家から「おむすびころりん」の小さな紙芝居を持ってきた。
授業で、「三年とうげ」と「おむすびころりん」が似てるって話が出たので、持ってきてくれたみたい。
Aちゃんの読み聞かせを味わう。
わずか7枚の紙芝居。
「あ〜おもしろかった。」と子どもたち。
昔話の、安心感。

今日はAちゃんは、古いマイクを持ってきた。
コンサートがしたいという。
昨日、アナ雪の歌をBちゃんと練習したんだという。
即席コンサート+男子4人の謎のダンス。
Aちゃんは、新しい文化を持ち込む人だ。
みんなAちゃんのすることに興味深々。

図工の時間。木工。くぎ人間をつくる。
友達の木に打った釘が抜けないのを、どうしても抜きたい彼は、算数の時間になっても活動をやめないので、私に怒られ、すねる。
給食も食べないと、悔しくて、しくしく泣く、

その横で、鍵盤ハーモニカでひとり、メロディーを奏でる少女の音が、響く。

釘は、あれやこれやで、帰り間際にやっと抜けた。
くるくる笑って、さようなら。
また月曜日!

夜は、とても信頼していて、私のラーニング・パートナーでもあり、ご近所仲間でもある元・同僚と馴染みのカフェでご飯食べつつ、教材研究。二人で話すと、アイデアがいっぱいふくらむ。よく一緒に研究会やワークショップに行くので、共通の体験もたくさんあるのもいいみたい。盛り上がって、大好きなチャイを飲むのも忘れるくらい。

磁石でダンス…おもしろくなりそう。
ひかれあい、反発しあい。3年生の毎日も磁石みたいだね。
そして私は磁力が弱く、彼らは、色んな方向に向いている。

歌とリズムと遊びとストーリーが、彼らを同じ向きにする。

今日は弟の誕生日。
Happy Birthday!