連日帰宅が10時半。
それでも、なんか、すっごく充実していて、毎日が楽しい。
幸せだ〜。今までの、全ての出会いに感謝。
コメントもらっていて、返してなくてごめんなさい。
ううう。
私は、一人も好きだけど、やっぱり、誰かと何かをする場所があるから、一人の心地よさを味わえているんだと思う。
ドリームコンサート!来週です!
学校の未来・・・学校の可能性・・・感じにきてください!
ドリームコンサートファイナル!
『ドリームコンサート ファイナル〜ひらもり版ホエールトーン・オペラ』
「学校がコンサートホールになったら、どんなに素敵だろう。」子どもも親も、地域の人々も、音楽家の演奏を聴きに学校にやってくる。遠くまで出かけなくっても、本物の音楽に触れられる場が近くにあれば…。そこでは、音楽を聴くだけでなく、子どもと音楽家が一緒に活動をして、曲を創ったり、演奏をしたりするのだ。そんな、そんな夢のような学校があったらいい!平盛小学校で毎年行われるドリームコンサートは、1人の教師のそんな思いから生まれたコンサートだ。
●第1回●
2005年3月。マリンバ奏者の通崎睦美さんと、サックス奏者の野田さんを迎えて、子ども達と手作りのマリンバを作り、コンサートで共同演奏を披露した。名付けて、「できたてマリンバコンサート」。机の廃材を利用した手作りマリンバの演奏が体育館に響き、地域の方に素敵な時間をプレゼントした。
●第2回●
宇治市出身のミュージシャン「キセル」と6年生による卒業記念の歌作り。ワークショップから生まれた「卒業」という曲には、子ども達の思い出のフレーズがちりばめられて、忘れられない名曲となった。
●第3回●
4年生の子ども達とアーティストによる「ワニバレエコンサート」。野村誠さん、林加奈さん、鈴木潤さんを初め、たくさんの音楽家をお招きしてワークショップを重ね、音楽劇を発表した。ワークショップで生まれたやりとりや、曲、紙芝居、ダンボールのオブジェ…本番は、200人近いお客さんと、音楽家、そして子ども達が溶け合い、感動的なコンサートとなった。
●第4回●
卒業を控えた6年生と、ユニット「たゆたう」とのコラボレーション。身近なものを使っての音遊びワークショップから始まり、ユニークな曲や、思い出のつまった歌が生まれた。
http://www.webarc.jp/2008/03/15021953.php
子ども達のユニークな発想とアーティストの芸術性が溶け合う瞬間は、まさに夢のよう。ドリームコンサートに訪れた方からは、毎回、「こんな素敵なコンサートが学校でできるなんて、うらやましい!」という声が聞かれる。
そして、今年は5回目!
あの名曲『ワニバレエ』を創った子ども達が卒業する。『ワニバレエ』を創った子ども達は、当時1年生。そして、彼らは今6年生となり、1年生とかかわりが深い。彼らは、私が初任者の頃受け持った子ども達。今は、私は1年生の担任・・・。ひとつの時代がめぐります。
今回のコンサートは、1年生と6年生、そして野村誠さん、林加奈さん、ヒュー・ナンキヴェルさんという3名の素敵な音楽家との共同コンサートです!
『ホエールトーン・オペラ』という、なんともユニークなオペラを創作、上演します!
みなさん、是非、24日は、平盛小学校へお越しください!
学校の未来・・・アートの、地域の、子どもの、それらをつなげる学校の可能性を、感じてもらえるコンサートになります。
『ドリームコンサート ファイナル〜ひらもり版ホエールトーン・オペラ』
時 :2009年1月24日(土)13時半 開場/14時 開演
場所:宇治市立平盛小学校 体育館
http://www.uji.ed.jp/hiramori-es/
内容:第Ⅰ部 アーティストによるミニコンサート
第Ⅱ部 トーク『ワークショップをふりかえって』
第Ⅲ部 『ひらもり版ホエールトーン・オペラ』上演
※入場無料※
なお、1月20日〜23日は、毎日音楽家と子ども達による、ワークショップを行っています。もし、子どもとアーティストの共同創作の現場を見学したいという方は、メールで連絡ください! (藤原 kaicook@gmail.com)
☆アーティスト紹介☆
Hugh Nankivell(ヒュー・ナンキヴェル)音楽家
シティ大学を首席で卒業後、ハダスフィールド大学大学院修了。ロイヤル・リパブリック・オーケストラを始め様々な演奏家のために作曲。ロック、ジャズ、民族音楽などを取り入れた自身のユニット「Natural Causes」でのライブ活動。2006年Critics' Awards for Theatre in Scotland音楽部門の最優秀賞受賞。これまでに300校を超える学校で、創作に重点を置いた音楽プロジェクトを行っている。
野村誠(のむらまこと)音楽家
イギリス、ヨーロッパ、アジアなど各地のフェスティバルに招聘される。著書、CD多数。第1回アサヒビール芸術賞受賞。 NHK教育テレビ「あいのて」を音楽監修し、赤のあいてのさんとしてレギュラー出演する。http://d.hatena.ne.jp/makotonomura/
林加奈 音楽家・美術家
おもちゃ楽器演奏家。鍵盤ハーモニカ・オーケストラ「Pーブロッ」メンバー。著書に「音・リズム・からだ」(民衆社)。画家でもあり、最近は絶叫する紙芝居パフォーマンスも行っている。http://blog.goo.ne.jp/kananagano
・・・以下は、私が、ドリームコンサートの魅力とこれからについて語った論文からの抜粋です・・・
まず、ドリームコンサートに取り組む中で起こる子どもの変化である。教室では、目立たぬ子や、課題を持った子が、アーティストとの活動では、ユニークな発想で、ヒーローになる。
自分達が出したアイデアが、アーティストによって、美しい歌や、心に届くメロディー、わくわくするような音楽になる。
1番の驚きは、アーティストは、教えないこと。ピアノの弾き方も、作曲の仕方も、上手な歌い方も。ひじでピアノを弾いたら、ほめられたり、友達と言い合いしてたら、そこから曲ができたりする。すっごく楽しいピアノ伴奏がつくと、楽しくて、大きな声で歌ってしまう。その結果、体育館一杯の拍手がもらえる音楽が生まれる。主役となった子ども達は、誇らしげで、とても嬉しそうなのだ。
次に、教師にもたらす影響である。ワークショップでは、アーティストによって、つぶやきや、でたらめや、失敗や、ルール違反が、唯一無比な音楽に変身してしまう。子ども達の新たな一面が、アーティストによって引き出されるワークショップの場は、教師にとって、学び多き、子どもとの出会い直しの場である。「あの子にもあんな部分があったのか」「子どもの意見を、そういう風に生かすのか」・・・子ども達を、共に作品を創る仲間として、アイデアを尊重し、子ども達を信頼し続けるアーティストの姿。そして、ルールに縛られ、正解を求められる教室では決して見ることのできない、主体的な学び手となった子ども達の姿。両者が溶け合って生まれるユニークな音楽。コンサートにいたるまでのワークショップは「目から鱗の連続」の、夢のような空間である。そうした空間に身をおくことは、日々の教育活動を見直すことができる。「子どもを信頼し、子どもと共に創る授業の大切さ」について、深く考えさせられるのだ。
■今後の目標と展望(400字程度)
今年度も、1月に、ドリームコンサートを開催予定だ。今年は、「ワニバレエ・コンサート・ファイナル」と題してのコンサート。というのも、1年生のときに、音楽家と「ワニバレエ」を作曲した子ども達が、今今年度卒業するのである。「ワニバレエ」に関わった全てのアーティストを巻き込んでのワークショップとコンサートの実現に向けて、アーティストや、NPO法人「芸術家と子ども達」と協力しながら、企画を進めている。
今後の目標は、本校のような取り組みを、より身近なものにしていくことである。学校は、体育館やグランドという広いスペース、グランドピアノをはじめする様々な楽器。大きな音を出しても構わない環境がそろった場所である。この恵まれた環境を、アーティストの方が気軽に利用できるようになれば、今は、年に一回の夢のコンサートも、身近なものになるだろう。同時に、21世紀の学校が、地域コミュニティーのホールとして、またアーティストの活躍の場としての役割を担うことで、より一層豊かな教育活動が展開しうる。平盛小学校のこうした取り組みを、全国に先駆けた学校の活用モデルとして、他のNPOや、学校現場に発信していきたいと考えている。
〜以下のサイトに、私が2年前のドリームコンサートで受けた衝撃と感動を書き綴った文章があります。〜
http://tururatta.blog.drecom.jp/archive/167
〜ドリームコンサート創始者の糸井登先生のブログ〜
http://susumu.exblog.jp/7804681/