先週の木曜日、金曜日と、小数のわり算の単元で、劇を創りました。
1日目は、私が作ったシナリオをもとに、少しだけ、子どもがアレンジを加えて、演じる。13分で劇を作って、1グループ2分ほどの発表。わり算の説明部分の台詞だけを、子どもたちが創ったのだけれど、なかなか展開の仕方がユニークな班もあり、感激。
どの班も、ベースは同じシナリオなのに、キャラクター設定が違うので、ひとつひとつ楽しめた。
子どもたちも、すごく楽しかった様子。
2日目。「今日も劇を創ります」というと、歓声と拍手が起こる。こちらが感激。昨日のが、相当楽しかったらしい。Aくんは、「先生、これから、いろんな勉強を、劇でやろうよ。たとえば、歴史とか…徳川の台詞を、言う…みたいに」と言い出す。うんうん、しようしよう言う。
2日目は、教科書○ページの課題「2÷4」を、劇にした。その時、かならず、「2は、このままではわれないよ」という台詞を入れることとした。
あとは、自由。状況も、登場人物も、解決の仕方も。
20分の創作タイム。2〜3分の発表。
兄弟劇あり。海賊劇あり。泥棒劇あり。友情劇あり。
身体を使って学ぶ。創りながら学ぶ。楽しみながら学ぶ。伝えることで学ぶ。
教科書が、『台本』の元となると、教科書を、熱心に読む、読む。
『伝える』という出口が、思考を促す。
台詞にすることで、解法が、身体にしみこむ。
そして、他の班の発表を聴くことで、解き方を、何度も復習できる。
算数×劇、めっちゃおもしろいなぁと思いました。
給食時間に、教室のテレビで、授業の様子を見て、もう一度、大笑い。
この1年、いっぱい演じることを、楽しめそうです。
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英語でも、劇をしています。英語は、劇を創る、というよりも、即興劇を取り入れて。
わたしは、架空のコミュニケーションにも2通りある。
嘘くさいコミュニケーションは虚しいが、空想のコミュニケーションは、豊かだ。
よく、英語の授業である、○○ごっこは、嘘くさい。
もちろん、まあ、状況設定して、決まり文句を言ってみる練習も、必要かもしれない。中学年くらいまでなら、楽しめると思う。でも、大人になればなるほど、気恥ずかしいし、ばかばかしい。
What's this? It's an apple. リンゴを指して、これは何?と聞く。リンゴと分かっているのに、わざわざ聞く。そんなコミュニケーションは、普通はしない。
アメリカのESLのクラスでは、一度だって、そんな学び方はしなかった。
空想のコミュニケーションとは?
それは、演劇。決まり文句や、答えはない。空想の世界の会話がある。
たとえば・・・
Aさん What's this? (鉛筆を指して)
Bさん This is an apple.
Aさん Wow, it's delicious.(鉛筆を食べるまねをしながら)
これは、架空でありながら、本当のコミュニケーションだと思う。本当のコミュニケーションは、お膳立てされてなくて、筋書きはなくて、その場、その場の相手の表情や、言葉や雰囲気を読みながら、交わされるものだ。だから、即興性が必要なのだと思う。
ということで、英語活動にも、インプロを、ちょくちょく入れていこうと思っています。
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今日は、『いけちゃんとぼく』を、観にいった。
半端なく泣きました。もう、隣の人に迷惑なほど…。
人が育っていく。生きていく。
それって、こんなに切なくて、美しくて。
そして、少年という生き方が、いい!
ひたむきな少年の生き様に、心揺さぶられました。
『力で、心が変えられるものか!』
すごく、すごく胸に響いた。