宛先なき手紙

Gmailにも、大学時代に使っていたHotmailにも、「宛先なき手紙」というフォルダを作っていた。
久々にそのフォルダを開けてみると、赤面してしまうようなメールの下書きや出来損ないの詩みたいなものが残っていて、笑ってしまう。もう10年も前のものだけど、まあ、人間っていうのは、変わらない生き物だなあ、と思う。誰の目にも触れず消えていって、それでいい。


送ることのない手紙を時々、書く。
宛先は、心の中にはあるけど、送ることはないので、宛先なし。
書くと、すっきりするし、幸せな気分になる。
天国の誰か宛であったり、会えない人宛であったり、いつか会う予定の人宛であったりする。



今日も思い立って、1通、宛先なき手紙を書く。
一気に書き上げて、幸せな気持ちで満たされる。
宛先なき手紙は、自分で書く日記の文体よりも自由で、あたたかい。
誰かに向けて書く、ということの意味合いについて考えさせられる。
書きたいと思う相手がいる、というのは幸せなことだと思う。


かつての「宛先なき手紙」についての記事。
3年前。
同じようなことばかり考えている私がいる。
http://d.hatena.ne.jp/Yuka-QP/20131104 






国語科の研究授業。
単元の言語活動デザインを考えている。
最後は、歌詞の創作。
初めての試みすぎて、うーん。どうなるんだろう?
やってみないと、わからない。
歌詞をつくるって、どういうことかな。
歌詞のつくり方って、色々あるもんなあ。
ひな型は、既にある曲の構成。
これをモデルにして、作ることにする。
それでいい。まずは、シンプルに。それでいこう。
映画の予告編や、歌詞の創作。
最後の言語活動を、できるだけ多様な表現方法にしてみたい、と。
私の趣味ね、全く。
彼らも楽しそうだけど。


ああ、歌詞って、宛先なき手紙に、ちょっと似てるよ。
届きそうで、届かない感じが似てる。
間に合わない感じが、似てる。
歌われる相手の姿が見えないところが、似てる。