迷ったときは

夕方、久しぶりに、本当に久しぶりに四条に出る。


昨年は、「厄落としだね」と周りに言われるくらい、服を買っていた気がするけれど、この春以降、ぴたりと服を買わなくなった。
近所の気に入っていたお店がどんどん閉店して、なくなってしまったから、というのもある。



久々にいつものお店に行き、地下をぶらぶらする。
試着して、店員さんと話しているときに言われた一言で顔が赤くなるわけなのだけれど、その顔を鏡で見て驚いた。ええ、こんなに顔の色、変わるんだ・・・。自分が赤面する顔を自分で見たのは、いつぶりだろう。



生まれて初めてつけられたあだなは、「ゆかりんご」。
小学校1年生のとき、クラスの男子やその兄たちが、私が顔が赤くなるのを見てつけた。
相当からかわれて、このあだ名がいやでいやで、人権作文に書いて、クラス代表で選ばれ、全校集会で読んだりもした(それ以来、あまりあだ名で呼ばれなくなった。ペンは剣よりも強い!!と思い知った原体験)。


それでも、赤面するのは直らず・・・。
高校生のとき、椎名林檎の存在を知って、やっと、コンプレックスも過去のものにできた。


そういうことを、全部、一瞬にして思い出した試着室。



青色と紺色と悩んで、青色に決めた。
二つのもので迷ったら、ちょっと変わった、へんてこな方を選ぶことにしよう、いつも選ばない方を選ぼうと、最近は決めている。
紺色は、無難な色。
昔、ある人に、「あなたはきたない色が似合う」と言われた。ひどい。。。
茶色とか、ベージュとか、ペパーミントグリーンとか、ちょっとくすんだ色。
紺色も、その人に言わせれば、きたない色らしかった。原色じゃないってこと。
鏡を見ている私を見れば、そんな醜い顔、いくら見ても同じだ、と言ったり。
貧血気味の私に、もうすぐ白血病で死ぬんじゃないか、と言ったり。
なんだろう、その人も、しんどかったんだろうな。
そういう言い方しか、できなかったんだろうな。その時期には。
いま、やっとそう思えるけど、そのときにはつらく、悲しく、憎かった。
そういう蓋をしていることを、ちゃんと整理しないといけない、ということに気づかされる日々。




それでも、紺色は大好き。
でも、今日は青色にした。


ミモレ丈のワンピース。


3年目になるシュタイナー学校の講座に来ていこう。
オイリュトミーのクラスは、ロングスカートが推奨されているから。
最初の年は、そういう服は持っていないなって思ってた。
今年は3年目。
気づけば、ロングスカート、たくさん持っている。
ロングスカートの安心感。
学校にもよく着ていく。
私が安心感を感じられる、というのは、
きっと、こどもにも伝わっていると思う。