さようなら

前日に怒りとかふがいなさとか悲しみとか同情とか・・・複雑な感情でしくしく泣いて、
一人ひとりにあゆみを渡して言葉をかけながらまた泣いて、
今朝は美容院でメイクをしてもらっている間も涙がぽとぽと出てきて、
そして、本番は、晴れやかに、笑顔でさよならできた。
私の涙腺は、人と違うらしい。
本番前日に最高潮に達し、決壊するらしい。
小さいときから。



全員そろってのお別れはできなかったけれど、来週ミニ卒業式をすることに。
それも、きっといい時間になるでしょう。



卒業式2日前から、急にブルハが聴きたくなる。
始業式前もそうだ。
私にとって、教師という仕事の原点にあるものは、自身が中学生であった頃の物語と音楽。
原点回帰が必要だと思うと、自然とブルーハーツを聴きたくなるのかもしれない。
もしも、ブルーハーツの音楽に心が動かなくなったら、
私はこの職業を辞めるときだ、と、
教師になったばかりの頃思った。それは、今でも変わらず確信めいて思っている。
ブルーハーツを聴きながら、あの子やあの子の顔が浮かぶ。
きっと、君たちの心を支えてくれる音楽でもあるはず。



声はハスキーボイスだけれど、ちゃんと出た。
「先生、声出てる!」と、みんな言ってくれる。他のクラスの子も。
最後にやさしさありがとう。



卒業式後にラインIDを交換。
早速、卒業式の写真でつくったムービーをシェアしてくれる。
すごいなー。


花道のBGMはオワリはじまり。
たくさん歌った曲を歌いながら、階段をおりる。



式歌「さようなら」

ともにうたったよろこびを いつまでも いつまでも わすれずに 




最後に、今日が誕生日だった子と、春休みに誕生日を迎える子のお祝いをして、ろうそくの灯に願いをこめる。
わたしたちの小さなセレモニー。おめでとう。
結局今年は出さなかった学級通信。名前は「灯」とだけ、決めてあった。



さわやかな日でした。
ありがとう、さようなら。