闇も光も、人の心が見せるもの。
タテさんの歌とメロウさんの絵が創り出す世界。
その世界の住人になれば、一曲の中にひとつの人生。
ひとつの窓、ひとつの雨、ひとつの出会い、ひとつの別れ。
この人の歌に出会えたことは、
何か、決定的なことなのだろうと思う。
2005年に彼女の存在を知り、歌を聴き始めた。
2008年にライブに行った。
そして、今年の5月、歌との再会。
そこから、今年の後半は、彼女の歌を聴き続けた。
うまく言葉にできない。
そういう感情が引きずり出される。
月のようにやさしく世界を照らし、
星のような輝きを心に灯す歌声。
包み込むような優しさ、透明感、ピアノの音、
激しさも、怒りも、悲しみも、絶望も歌われるのに、
全て浄化されいくような。
ああ、だめだ。
うまく言葉にできない。
うまく言葉にできないこと、
そのうまく表せなさまで伝えられる歌や絵を、
愛してやみません。
タテさんとメロウさんに出会えてよかった。
私は、本当に幸せだ。
タテさんが歌い、メロウさんが描く「十一月」も聴けた。
アイルランド民謡も、宝石も。
たった20名ほどしか入らない小さなライブハウスだけど、
宇宙のように広く、歴史のように長く、一人の人生のように複雑で、歌のようにシンプルで。
メロウさんの絵。
大切にしよう。
「ふぐり」という猫を歌った歌で描かれた絵。
アンコールで歌われた歌で描かれた絵。
タテさんの物語と、メロウさんの物語と、私の物語と、三重に味わえる世界。
絵ってみらくる。