きみたちはつくり続ける。
この前は、画用紙で色んなメガネ。
レンズはセロハンテープで。
色んな形のメガネ。かっこいいメガネ。おもしろいメガネ。
メガネケースまで登場した。
コンパスで穴を開けて、光が差し込むようにしている。
金曜日は仮面をつくっていた。
色んな仮面。
その前は兜。
そして、今日は刀。
ちゃんと腰にさせるようになっている。
幣を作っている子もいる。
幣をふりふり。
私のお祓いもしてくれる。笑
その前はカマキリのための虫かごを、夢中でつくっていた。
その前は、ダンボールで野球のボードゲーム(テストの入っていた箱で作ってある。「わかさ生活」の広告もちゃんと入っている、「光文書院スタジアム」。笑)
毎日日替わりで、
次々に色んな道具やおもちゃや装身具をつくり続ける。
なんだろう、楽しいんだね。
「もー、ちゃんと、ゴミ捨ててよー。」
「夢中になって国語の課題しないなら、先生がその刀、不審者対策用にもらうからね。」
と、言いながら、
幸せそうな彼らを、ああ、ものづくりって、セラピーだなって思いながら見てる。
そして、彼らがつくっているものは、彼らに必要なものなんだろうと思う。
そんなことを彼らは考えてつくっていないだろうけど、
身を守るもの、隠すもの、かざるもの、戦うもの、
彼らが必要と感じる衣服、装身具。
身につけるものは不思議だ。
私も、なぜかは説明できないけれど、その時々で必要な衣服・装身具がある。
アクセサリーをまるでつけたくない時もあったし、帽子をかぶらないと落ち着かない時期もある。
ある色をまとっていることで心が満たされる時があるし、マスクの安心感を感じる時もある。
自分の体で生きていかないといけないけれど、それだけでもない。
自分の身を守るため、あるいは自分を生かすために、自分の体を変化させたり、何かを身につけたりすることは
生きていくために、大切な大切な学習だと思う。
先日読んだ本に出てきたアーティストによる、布を纏い、衣服との関係を考え直す授業を思い出す。
おもしろいなあ。
なんだろう、そういう授業、いつか創ってみたい。
毎日、子どもたちの遊びから受けるインスピレーションがたくさんある。
つくり続ける。
その手で。
夢中で。
そして、何かに変身する。
何かになって、遊ぶ。
ある少年は、迷路を書き続けるし、
ある少年は、漫画を書き続ける。
そして長い休み時間には、女の子たちとボールを持って出かけていく。
ゆっくりと、12歳の時間が流れている。
こどもの時間が流れている。
明日は、タテタカコさん・足田メロウさんのライブに行くことを急に決めた。
急に決めること、
即興で踊ること、描くこと、
その場で考えること。
そのスピード感を纏うこともまた、私のからだが欲している。
音楽も衣服に似た感じがある。
その時々に必要な音を。
今は、ライブで音を浴びたい。
できることなら、そこで即興で踊りたい。
突き動かされるままに。