覚醒

覚醒は1日に2度訪れる。

1度目は、午前11時くらいに。
今日は、子どもと外で遊び終わり、階段を上っている時に訪れた。
昨夜書いた文章とか、本当に消し去りたいくらい恥ずかしくなる。
私は、なんで文章なんて書くんだろう、と思う。
夜の私を軽蔑するような。
いろんなことが、ばかばかしくなる。
目の前にある何もかもをつかめない。
理想も夢も描きづらく、
圧倒的な現実の壁に取り囲まれ。


2度目は、真夜中に。
私は、自分を取り戻すように、音楽を聴き、文章を書き、読むことで
自分を刺激する。
こっちが現実、というように。
安心する。
ただいま、という感じ。
ゆっくりと昼間の出来事を思い出し、それも現実だと、ちゃんと受け止めるように、
整理していく。



昼間の覚醒は夜の私を嫌いなようだ。
夜の覚醒は昼間の私を優しく包み、理解する。

そうして、二つの私はひとつになり、眠る。
そうして、また朝、二つに分かれてゆく。
ウィークデイの1日は緩やかなグラデーション。
硬い卵の殻から、ぶよぶよの卵の殻まで。



こんなやりきれない夜には、ぽかぽか陽気の歌を。


タテタカコッコッコー こっこちゃん。
すばらしいうたうたいよ。



毎日、個性の強すぎる人たちが、惜しげもなくさらけだすエネルギーにひれふしている。

あの子は、午前中は疲れていて、午後から急に画用紙で帽子を作り出した。
最初はヘルメットだったけど、改良に改良を重ね、帰る時には立派な兜ができていた。
すごく誇らしげにかぶっている。
うん、帽子って、人格に影響与えるよね。


漫画家は、国語はあんまり好きじゃないけど、賢治の小箱づくりはとても楽しみにしていて、今日はせっせと銀河鉄道の切り絵をつくっていた。噛めば噛むほど味の出る、するめみたいだね、君は。



昨日の研修会で見たこと作文の話があったので、今日は朝いち、MiniWBに「土日に見たこと」を書いてもらったら、めちゃくちゃおもしろかった。笑いました。子どもの見てる世界、好き。彼らもまた、記録者だったね。