still


まだ20代前半だった頃。
この本を、私は電車の中で初めて読んだ。
どこへ向かう電車だったか、思い出せない。
西へ向かっていた気がする。


泳ぐのに、安全でも適切でもありません (集英社文庫)

泳ぐのに、安全でも適切でもありません (集英社文庫)


「瞬間の集積が時間であり、時間の集積が人生であるならば、私はやっぱり瞬間を信じたい(p.221) 。」


あの頃の自分に響いた言葉は、未だ私の言葉だ。
当時考えていたことなど、もう思い出せはしないけれど。



朝夕はとても冷え込む。
秋が深まってくる。


週末は実家に帰る。
法事もあるし、
冬服を受け取ったり、
刈り取られた田んぼの匂いをかいだり、
秋桜をつんだりしなきゃならない。
秋を包んだり、包まれたり、しなきゃならない。
毎年の習慣。


stillという曲が好きだった。
Coccoの。


眠い。