miracle, not logical


記憶というのはとても不思議なもので、何の脈略もなく、ぽろっと昔の思い出がこぼれ落ちてきたりする。

『ミラクル』という本を、高校の同級生のあいぼんからすすめられたのは、たしか、16か17の冬だった。


「ゆかり、絶対好きだと思う。」と、彼女は言った。
彼女の、私へのおすすめは、ほぼ外れることはない。今に至るまで。
それは、彼女の好きなものをすすめてくれるからでもあると思う。
演劇も、音楽も、映画も、小説も、料理も、場所も・・・
彼女から教えてもらった世界、たくさんあるよなあ、と思い出す。


『ミラクル』は、かつての私のこころに、とてもとても響いた。
私は、欠落を含む自分の人生をもっと好きになった。


ミラクル

ミラクル



もう何年も手にとっていない。
この本を、どうやって読んだのだろう。
図書室の本だったのかな。


ラクル。

この冬に読み返したい1冊。


ところで、どうして、この本のことを不意に思い出したのか。
全然思い出せない。
全然ロジカルじゃない。
生きることも。