動き出した時計の針

家の片付けが半分くらい完了した。
天気がよく、風が吹き抜け、この上ないお掃除日和。
掃除をしている姿は、誰しもどことなく勇敢だと思う。
掃除道具を持ってたたかいごっこをするシーンがよくあるけれど、
それも、わかる気がする。
同じエネルギーを使っている感じがするもの。


夕方からco-arcへ。こころみ会以来の1ヶ月ぶり。みどりちゃんとも久々。
「最近、どう?」って聞かれて、ぽろっと「いい感じ」と答える自分がいる。 
へ〜そうなんだ。
「学校は?」と聞かれて、「楽しい」と、答える自分がいる。
おお、そうなんだ。


そう答える自分にちょっと驚く。
そうなんだ、わたし。
道中の電車の中で読んでいた記事に、内田樹さんの言葉が引用されていた。
本当のコミュニケーションっていうのは、互いに話終わってから、言いたかったことにしみじみ気づくものだ、というような内容。
先日のアートワークの絵にしても、そうなんだよね。
描き終わって、語る中で、絵の意味合いに気づかされるというか・・・。
語る中で完成される。
ヴィゴツキーも、そう言ってたのさ。思考は、speechの中でコンプリートされるって。また、他者によって、コンプリートされるって。
しみじみ。そうだよなって。

「青い闇をまっさかさまにおちてゆく流れ星を知っている」

うん、私も、知っている。
そんな流星を、愛犬かいくんとみた。
郁子ちゃんの声は、宇宙の響き。

明日は、寝坊しませんように。
虫の音のオルゴール。

2週間近く止まったままの時計の電池をやっと入れ替えた。
チクタクチクタク。
動き出すリズム。
安心して、見守る。聞き守る。
待ってたよ。