truth

提出された読書感想文に目を通す。
文章や選んだ本、エピソードから滲み出るその子らしさを味わいながら読む。


一人の少年の書いた文章が、ずーんとこころに響く。
彼が選んだ本はシルヴァスタインの「おおきな木」だった。


”ぼくがこの本を読んで思ったことは、「大人になるということはいいことと悪いことがある」ということだ。”


12歳の彼ら一人ひとりが、かつての私自身もそうであったように、生きていく上で避けては通れない真実に気づくという経験をしているということ。


それは、時に私を泣かせる。


夜、用事で市内へ。
ふと、来た道をたどってみる。
特に何が見つかるわけでもないけれど。


この夏、ずっとかぶった麦わら帽子。
目深にかぶることができるので、随分助かった。



タフな1週間が終わる。


秋の虫たちの声。
初夏、クチナシの匂いに呼び止められ、救われたように。
秋は、金木犀の匂いが、私を、幸せにするはずだ。



タテタカコ
「遠い日」


週末は、この夏最後の旅。
大切な友人の結婚式で博多へ。
この夏2度目。
今度こそ、筑豊炭田を走るオレンジトレインに乗れるかな。
乗れないかな。
夏休みの宿題を、最終日ギリギリまで仕上げない子どもの気持ちで、
旅に出る。
明日自分で読みあげる手紙の内容を、私は未だ知らない。
明日さえわからない、予想さえできない、という事実。
その余白のhopeとdepression。


ああ、眠い。
食欲は戻ってきた。
トムカーガイとジャスミンライス、おいしかったもの。
少しずつ、来た道を戻る。


秋っぽい帽子を見つけた。
いつか、手に入れるかもしれないね。
秋。
私の愛する季節がやってくる。