果てしない安堵

低気圧のせいか、風邪のせいか、
朝起きると頭痛。
昼まで眠ってみると少しましになった。
午後からは予定通り、京田辺シュタイナー学校12年生卒業演劇を友人と観に。

壮大で普遍的なテーマを等身大の登場人物たちが生き、
それぞれの小宇宙のテーマが、その関わりの中で交錯し、深まっていく感じがとてもよかった。
オリジナルの劇をつくるということ、1年かけてテーマを見つけ、自分に、自分たちに、テーマに、演劇に向き合うということ。それはとてつもなく大変なことでもあるし、素晴らしく幸せなことでもある。


かつて私も高校3年生だった時、クラスで演劇をつくった。
私は部活少女だったので、脚本や音響にしか参加できなかったけれど、
そのひと夏は特別だった。


毎日の暮らしの中に、自分とは、また別の次元のテーマを生きられるといいと思う。
別の役を生きられるといいと思う。
自分が決して言わないようなセリフを言ったり、
自分にはいない友人がいるといいと思う。



帰宅途中。
久々に、以前、5年間住んでいた家の近くの道を通る。
ずっと、その家の近くを通る度に喉がふさがれるような感覚があった。
だめなのだ。
過ぎ去ったものを直視することが難しい。
けれども、今日は、なんだか、痛くも痒くもなくなった、という感じがした。
それがいいことなのかどうかはわからない。
悲しいけれど、そこにあるのは、果てしない安堵だ。



夜。母から電話。
はたこうしろうさんの講演会に行ったと、素晴らしかったと興奮気味に語られる。
「あんたも、どっかで呼びなさい。ほんまにええ話だった」・・・らしい。


週末の最後は半年間、考え続けた企画をようやく公開の形にする。
しかし、まだうまく自分の中で焦点が定まっていない。
ただ、セラピューティックな場を持ちたいのだと思う。
今、教員に必要な研修は、そういう時間だと、自分ごとで、そう思っている。

http://kokucheese.com/event/index/311478/ 

アプラス主催「こころみ会」。8月23日。
案内人は石川晋さんです。
ぜひ。

「こころを何にたとえよう」・・・テルーの歌。