つなぎとめられた花

連休初日。初めてお世話になるアートワーク。
自己紹介。
薄紫色。チャクラ。色があらわすその時々のテーマのお話。

テーマは十二感覚の中の触覚と自我感覚について。
題材は粘土。

どろりとした土の塊を、観察し、触れ、ゆっくりとこね、
時折感じたことを言葉にする。

その後、球をつくる。
地面に触れたら、均等さを失う。
こちらを押せば、そちらが出っ張る。
球は、なかなか手強い。
ゴロゴロと転がせば、
球をつくることより、
考え事の方が進んでしまう。

最後は球を半分に割る。
でこぼことした外側より、ぎゅっとつまった中身の方が美しかった。
この球のようになれるといい。

午後からのテーマは、自分自身の自我感覚を粘土であらわすというもの。

私は具体をつくることが苦手なので、とにかく、手を動かし、何かが浮かんでくるのを待つ。

結果的にできたのは中が空洞の花。
周りに散らばる種子。
それらをつなぎとめるひも状の何か。
花の真ん中に眠る球。

終わったあとのシェアリングで、この散らばった種子たちをつなぎとめているのは、文章を書くことだ、と私は語っていた。

本当にそうなのかはわからないけど、そう語った、ということに意味があるということは、わかっている。

語る、というのはそういうことだ。

今年度の図書館オリエンテーションで、司書の先生が読み聞かせてくれた本『ぼくのニセモノをつくるには』に出てきたセリフ。

「出さなきゃ入らない」

本当に、そうだね。
ふっと、その言葉が頭の中をこだまする。

私は、良くも悪くも昔から自分のことを考えすぎる。

出さなきゃ、入らない。

アートワーク、ブログ、詩、原稿、授業、おしゃべり、一人言、ミュージカル・・・出すための方法を、とにかく色々携えておくこと。私らしく、健やかに、surviveするための。
この「平坦な戦場」(岡崎京子)で!


連休2日目の今日は、すべてを4時間遅れの先延ばし道まっしぐらで過ごす。

いつものカフェで夕食後原稿と格闘していたら、I先生夫妻に声をかけられる。びっくり。

閉店までねばって、なんとか仕上げる。

結局実家にも帰れず。雨の満月を眺める。

原稿は、かつて書いたブログが、つながってきた。
過去は絶えず、未来への手紙。

・接続詞の連れてくる未来(2015/01/14)
http://d.hatena.ne.jp/Yuka-QP/20150114

・物語の型や、わかること・わからないことについて(2013/08/04)
http://d.hatena.ne.jp/Yuka-QP/20130804


ああ、もっと本を読もう。
勉強しよう。
私はもっと遠くに行きたい。