Lesson for life

晴天。
車の窓を開け、初夏の涼やかな風を感じながら1時間の運転をして会場へ。
夏の匂いがしてくる初夏は好き。
「古代インドは、いつも初夏だったような気がする」という、『デューク』の一文も好きで好きで。
まだ、インドには行けていないのだけれど。
季節があまりに早く過ぎていくので、私は追いついていけない。
一方、季節より先に、今より先に行きたい私もいる。


即興型学習研究会workshop。

午後からのふうみんのワーク。
冒頭に、ふうみんは、こんな話をした。

・・・「流星ワゴン」(作・重松清)という作品がある。主人公が人生のやり直しを試みるが、やり直すことはできない。でも、やり直そうとする中で、自分自身が変わっていく。ドラマも、それに似ている。「人生の練習」のような役割が、ドラマにはあるのではないか。演劇、フィクションという失敗できる環境の中だからこそ、練習ができる。・・・

他者のストーリーの追体験をしながら、自分の未だ見ぬ人生の練習をしている。

ありえたかもしれない可能性や選択肢を、ドラマの中で選びとり、生きてみる。
感じたことのない感情を表現したり、立ったことのない立場に立ったりしてみる。

そして、ドラマの世界を生きたからこそ、他者のストーリーをドラマを体験する前とは異なる感覚で読むことができる。

今日のテーマは、「人生の楽園とは何か。」

読み飛ばしてしまいそうな新聞の一面が、立体的に立ち上がってくる。
対話が生まれる。まさに、「学びの即興劇」。


ファシリテーターのふうみんがこの記事を選んだことが、授業の成功の半分以上を占めるだろう。
準備段階の授業設計、授業デザインが教師・ファシリテーターの重要な仕事であるということ。
ほぼ、すべて、かもしれない。




「人生の練習」・・・この言葉を、今日は何度も反芻していた。