『大きくなるっていうことは』(中川ひろたか)を使った性教育の学習。
「大きくなるって、どういうことだろう」と対話しながら。
小さなときの、とんでもないエピソードを少し自慢気に語り合いながら。
本の中に、大きくなるということは、泣かなくなることだっていう箇所がある。
みんなはどうかな?と聞くと、「小さい頃より、泣くようになった」と言い始める。
だって、いろんな経験をするからって。
だって、赤ちゃんは感動して泣かないけど、ぼくらは感動して泣くこともあるからって。
そうだね。
本当にそうだね。
大人になっていくほど、泣くようになるのかもしれないね。
9歳の君たちは、ふっと、無邪気に、透明に、本当のことを差し出してくる。
ひらがなでかたられるしんじつのような。
東への旅には江國さんの『泣く大人』を鞄に入れておこう。