重なりの重み


喜怒哀楽がちゃんとある。
出会いと別れも。
ユーモアも。
楽しい人たち。
この人たちに何を求めたらいいんだろう?

洗濯機が終わりの合図を鳴らす。
今日もからだがすっと動かない。

重たいからだを取り囲んでいるものは何だろう?
幸せのような不幸のような、時に軽く時に重く。

進まないものを、頭の中でひっくり返したり、かきまぜたりしたりしてみる。
いつか、そんなことも全部忘れるんだろうと思いながら。
それでいいのだから。

いくつもの人生を生きている。
いくつもの自分を生きている。
いくつもの過去と未来を。
その重なりの最も濃い部分が今なのだから、
この体は重いのも当然かな。

さあ、洗濯物を干そう。