CREATIVE MALADJUSTMENT

マグダレンの祈り」という映画を観る。
八年前に教授に勧められてアメリカで観て、衝撃を受けた。


アイルランドに1996年まで実在した、本当にあった女子収容施設としての修道院の話。

狂ってゆくのは、人か、システムか、思考か。

大阪での体罰事件や、政治の問題も重なってみえる。

あの中にいれば、いつしかおかしいことを、おかしいとも思えず、そのおかしさを再生産することに加担してしまう、従順な主体。

逃げ出した二人は、「創造的不適応 creative maladjustment」だともいえるかもしれない。

反抗的なあの子も、教室に入れないあの子も、学校に来ないあの子も、そして、いつかの私も、あなたも。創造的不適応だとすれば。


病んでいくシステム。システムに順応できない自らを責める心。
異なり、はみ出していくことは、可能性と、革新でもある。愚かなシステムを繰り返さないための。