ちょうど、11年前の今頃、チャップリンの映画『街の灯』を見ました。原題は、『City Lights』です。
無声映画で、とっても美しくて、切なくて。見えないことの豊かさとか、貧しいことの美しさとか、涙の価値とか、人生の味とか・・・そんなことを、いっぱいいっぱい考えた作品です。
さて、この言葉をご存知ですか。
「平凡な教師は言って聞かせる。
よい教師は説明する。
優秀な教師はやってみせる。
しかし最高の教師 は子どもの心に火を灯す。」
教育学者 ウィリアム・ウォード
この言葉に出会ったとき、うなりました。
そうだ、そうなんだよな〜。最高の教師は、心に火を灯すのです。つまり、心に火を灯せるのが、最高の教師なのです。別に、職業が、「教師」であるかどうか、なんて関係なく。
私にとっては、「最高の教師」は、アーティストや作家、恋愛であることが多いです。
なかなか、心に火を灯すって難しい。私が日々やっていることは、説明やったり、言ってきかせたり、やってみせたり、そんなもので、いや、それも十分ではない。
心に火を灯せるような人になりたいと思います。そのためには、教育についてだけ、学んでたのでは、十分ではないな、と思います。感性を磨いたり、表現したりすること。それが必要。教員養成過程では、もっと、踊ったり、歌ったり、伝え合ったり、演じたりするべきだと思います。
先日、花束をもらいました。心に火が灯るって、こういうことだなと思いました。
花はいつか枯れてしまうけど、心に灯った炎は、いつまでもゆらめいている。
一瞬は、永遠。
嬉しいことを、嬉しいと。
幸せを、幸せと。
会いたいを、会いたいと。
言える幸せ。
玄関は、クリスマス気分。
花束さん。あなたのようなかわいらしさを、わたしも持ちたい。