雨の日と、「おもひでぽろぽろ」

おもひでぽろぽろ [DVD]

おもひでぽろぽろ [DVD]

昼間っから、外にも出ず、ソファーに寝っころがって、DVDを観る。

あ〜、ダメだな〜・・・と感じつつ。そういうモードです。


2日の夜から、4日まで、丹後(実家)に帰っていました。

94歳になる祖母をかこんで。親戚があつまり、おしゃべり、お墓参り、バーべキュー・・・久しぶりに会っても関係性はなんらかわらず、私は、あいかわらずの末っ子モードで、みんなに世話をやかれっぱなし。

おいしいものを食べ続けました。

そうして、色々、思い出す。

一番上の従姉妹のえりちゃんに会うと、いつも、『おもひでぽろぽろ』を思い出します。

小学生の頃、初めて、この映画をみたとき、「あ、えりちゃんだ」と思った。

小学生の私は、本当に狭い世界に生きていて、自分の知らない何かは、自分の知っている何かを、常に重ね合わせて考えていました。

今でも、そういうところが多分にある。

この映画の主人公の子ども時代『たえちゃん』に、かなり共感できる部分が多く、何度となく、観てしまう。

この、うまくいかなさ。

それが、小学生時代だな〜。そうだった、そうだった、と確認したい感じ。

親の『ダメ』の一言の強烈さとか。

男の子の気持ちの理解しにくさとか。

自分の醜さや、わがままを思い知る体験とか。

そして、20代後半になっても、生き続け、押し寄せてくる過去の自分とか。



田舎に帰ると、まるで、時間がとまっているよう。

全てを、捨ててしまって、帰りたい・・・都会にある全てを。

そんなふうに思ったり。

でも、田舎に帰ってくれば、そのしがらみの多さに、きっと嫌気もさすのだと思う。そうして、私は、丹後を離れたのだから。

自分が歳をとるよりも、人が歳をとることのほうが、悲しいのだ。

親戚一同で会し、過ごす一時。

こうして過ごせるのは、いつまでだろう。

幼い頃から、ずっと、時間が止まってほしいと思っていた。




GWも、あっという間。

外は、雨。


『晴れの日と、雨の日と、曇りの日。どれが一番好き?』


その答えを、考えてた。

今も、考えてる。

私は、きっと雨の日。

ただし、家の中から見る雨。

こうして、家の中にいることが、正当化される気がするから。