幸福がいっぱいつまった1泊2日の関東への旅。そして、少しばかりの不幸。それも幸せのうち。
新狭山の地で・・・堀兼小研究発表会への参加という幸福。
所沢の地で・・・藤田先生との出会いという幸福。
椎名町の地で・・・ともちゃんとの晩御飯という幸福。
渋谷の地で・・・すぅさんとの対話という幸福。
狛江の地で・・・ちょもさんと、共に居るという幸福。
- 作者: 高嶺格
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 2008/12/04
- メディア: 単行本
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立ち寄った青山ブックセンターで、手に取らずにはいられなかった1冊。本を目にした、その瞬間に、多くの記憶が、ざっと私の脳裏をかけめぐった。
電車の中で読破。いてもたってもいられないような気分にさせてくれるのは、そう、幸福のはずなのに、なぜか、どこか、途方もなく悲しい。そして、帰って、二階堂さんの音楽を探す。
ぽとん、ぽとんと、落ちてくる多くの雨粒のひとつひとつに、何の意味があるのか、そのときはわからない。
ただ、その幸福と不幸が、全部私が欲しているもので、いつか、満ち満ちて、あふれでるために必要なもので。
今、なぜ私が苦しいのかも、私のわからないところで、
苦しいということさえも、気づいてないくらい
あたりまえになりすぎていて
これが、いつかとりのぞかれるものなのか、一生のものなのか
少しの不幸を幸せと感じられるのは、音楽のせいだ
“音楽を聴くためには 自分の人生がいる” 江國香織