ロンドン2日目。
目覚めると、8時半。上出来!笑 もっと休日は寝坊だからなあ。
服を着替えて、ダイニングへ。朝食は、思ったより充実している。朝からモリモリ食べるのだ!シリアルに、トーストに、ソーセージに、ゆで卵に・・・ゆっくりいただく。
身支度をして、外に出る。う〜ん!なんていいお天気!!!風は冷たいけど、青空が見えるのが、うれしい!とりあえず、橋が、あまりにも美しく、私のことを呼んでいるようなので、彷徨ってみる。
テムズ河は、おだやか。橋の上は、風が強い。ぐる〜っとまわって、歩いていると、地下鉄の駅が見える。ありゃ、まだ開いてない。
仕方なく、もっと、ずんずん歩くと、また駅が。今度は、just openedって感じ!よし!Northern Lineに乗りこむ。
今日は、とりあえず、Sadler's Wells Theatreに行く!と決めていた。
そもそも、ロンドンに行こうと思ったきっかけは、コンテンポラリーダンスの現場に触れたかったから。
ダンスをしたり、ダンスを見たり、コミュニティーにダンスが取り入れられている様子を、少しでも垣間見れたら・・・と思って。でも、時期が時期だけに、学校もあいてないし、ダンスレッスンもあるかどうかわからない。
まあ、とりあえず、情報収集!Sadler's Wellsは、この夏に京都であった、コミュニティーダンスにかかわるシンポジウムで、パネリストの一人であったフィオナさんがおられる劇場だ。
http://www.jcdn.org/DLF2008/kyoto.htm
この劇場の取り組んだプログラム・・・確か、罪を犯した少年達の更生プログラムとして、コンテンポラリーダンスに取り組み、上演を成功させたもの・・・が、もう、すばらしくて、映像を見てすごく感動した。そうそう、ダンスには、こうやって、踊る人々にも、観る人々にも、生きる喜びを与えるもの。ダンスが、教育や福祉の現場にたくさん取り入れられ、驚くような効果が出ているイギリス。日本も、そういう時代が、もうすぐ来る・・・そう信じて、私もできることに取り組みたいと思う。
さてさて、Angelという駅で降りて、ちょっと歩くと、わ〜い!着いた!
ところが・・・自動ドアが、開かない!となりのシアターで聞くと、今日は4時からなんだって。今夜、何か上演はある?と聞くと、「Edward ScissorHands」があるよって!Awesome!! じゃあ、またあとで・・・
また地下鉄にのって、カムデンマーケットへ。
地下鉄では、野村さんから借りたOyster Cardが大活躍!!ありがとうございます・・・!バスでも使えるって知らなかった!ダブルデッカーも、Oyster Cardで楽チン乗車。
カムデンマーケットのことは、中学生の頃読んだ、ジュディマリのYUKIちゃんの記事で知った。
そこで買ったという、チェック柄のタイツがかわいくて、かわいくて!!ロンドンに行ったら、こんなかわいいタイツが買えるのか〜!と、その頃からタイツ大好きだった私は、強烈にロンドンにあこがれた。Vivien Westwoodも当時、流行ってて、いつか、ロンドンに行きたい!ダブルデッカーに乗って、タイツ買いに行きたい!と思ってた。
10年越しの夢を、かなえた感じだね。
さて、カムデンマーケット。日本の心斎橋のような感じね。カムデンロックは、パンクスがちらほら。本場のパンクスだ〜!思ったより、掘り出し物は発見できず。今度は、アンティークマーケットに行ってみよう。
お昼は、マーケットの中の、Indian Food. グリーンベジタブルカレーが£4.鳩にかこまれて食す。
それから・・・4時までまだ時間がるので、ロンドンセントラルユースホステルに、宿泊予約をしにいく。1日から4日までの分を、まだとってなかったので。このホステルは、出来てまだ1年もたたないピカピカのユース。興味があって、ここに予約することに。
ところが、バスは、反対方向にのっちゃうわ、風は冷たくて、寒いわ、道はわからないわ・・・で、なかなか到着せず。でも、こういうときに、フラストレーションたまらないのが一人旅のいいところ。気まぐれも、許し、許されるので、実にのんびり。
人と旅をすると、自分が案内しているときは、焦るし申し訳ないでしょう。
自分が案内されているときは、相手が困っているから、自分が困らせているみたいで、申し訳ないでしょう。
でも、人と旅をすることは、一人旅にはない喜びと楽しさがいっぱいあるんだけど。
しかしながら、気まぐれで、とりあえず、やってみて、それでだめでもいいじゃな〜い、という性格の私は、一人だと気楽・・・人に迷惑かけないし・・・。
やっとのことで、ユース発見して、予約。
その後、再びSadler's Wells へ。
チケットをとる。後ろの方の席で、£18。
時間があったので、カフェで、読書。江國さんの、一冊。
- 作者: 江國香織
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2001/05/01
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旅には、江國さんの本だよな〜と改めて思う。一人の時間に、実にしっくり来るから。
一人。それでも、美しい世界。ハプニングが起こったり、昔を思い出したり、誰かのことをふと思ったり・・・そういう旅の時間は、小さな日常を、いとおしく想う瞬間がいっぱいある。その幸せを、江國さんの、細やかな感性で書かれた文章が思い出させてくれる。
さてさて、いよいよミュージカルスタート!
「シザーハンズ」は、中学生の頃に観た映画。悲しいけど、美しい。そういう世界が、大好き・・・というより、そういう世界を必要としていたころ。
いろんなことが、悲しくある必要があった。美しさには、悲しさが必要だった。
手には、指のかわりにハサミが何本も・・・愛する人に触れることさえ難しいエドワード。心優しいのに、最後には傷ついてしまうエドワード。
懐かしい。こういう友達がほしかったなあ。
台詞はひとつもないけれど、動きや、音楽がすばらしくて、物語の世界に入っちゃう。演出も、舞台構成も、素晴らしかった。コックピットのパーカッショニストの手元も、ファンタスティック。あっという間の2時間。
帰りに、CHICAGOの広告を観る。もう一本、ミュージカルを観るなら、絶対CHICAGOだなあ。
地下鉄のいたるところに、「KEEP LEFT」の文字が。そういえば、今日読んだ江國さんの本にも、同じ題名のエッセイがあった。
旅に出て生まれるシンクロ二ティー。いくつも、いくつも。
そうして、旅に出た意味が、少しずつわかってくる。
ここにいるから、感じられる言葉がある。
外の世界に出ることは、内なる自分に出会うこと。
旅の目的なんて、本当は、あんまり意味がない。
目的どおりの旅なんて、とってもつまらないんだもの。