Jくんとの散歩道。

ゼルダのママはすごい魔女 (魔女のえほん)

ゼルダのママはすごい魔女 (魔女のえほん)

 この本は、何気なく、図書室で見つけた本です。中学校の頃は、「魔法使い」や「魔女」になりたかった〜。メルヘン少女だったので。今でも、「魔女」なんて聞くと、わくわくして、思わず手にとってしまいます。

 それでそれで、この本、おもしろかったです。

 魔女の作った料理に、クモやら、ウジムシやら・・・出てくる。子ども達が、料理名を読み上げるたび、「うえ〜」と、喜びの声をあげる。笑

 読み終わったあと、「もう一度、料理名のところだけ読んで」とのリクエスト。そして、また、「うえ〜」というのを楽しむ。おもしろいことは、何度でも聞いて、何度でも感じたいのですね。へ〜。

 そして、「ウジムシって何?」という質問に熱く答えました。

 何をかくそう、私とウジムシの関係は、結構深いのです!田舎っ子、万歳です!

 小学生の頃、家の裏のコンポスト(当時は、何かわからなかった)を、何気なくあけたときの、衝撃ったら!びっしりとウジムシが住みついていて、心底恐ろしかったです。

 また、家は、昔ながらの方法で、トイレは汲み取り式で、しかも、その処理を祖母や母がしていました。そして、その汲み取ったものを、家の畑に肥料としてやって、そこで育った野菜を食べて、私はこんなにたくましく育った・・・という話を、自慢しました。中学・高校の頃は、恥ずかしくて、絶対誰にも言えないと思ってたけど、今となっては、子どもが喜んで聞く話のひとつ。

 それから、なぜかトイレの話になり、ぽっちゃんトイレ、モンゴルの大草原のトイレ、中国のニーハオトイレ、アメリカのふたの無いトイレ、マケドニアの駅のトイレ・・・と、トイレトーク

 トイレの国際事情はいとおかし。

 その後、個別懇談最終日。

 Jくんのお母さんのエピソード。

 Jくんが、昨日薬を持ってきてた。その薬は、朝と夜のための薬で、昼は、飲まなくてもいいのだが、Jくんが、「せんせいは、くすりをのませるのがうまいから。」といって、のまなくてもいいというのに、無理やり薬を持っていったとのこと。

 ここんとこ、風邪気味の子が多くて、薬を飲ませてたから、そういうの見て、自分もしてもらいたくなったんだろうね。かわいすぎるわ〜。そういえば、朝から、ずっと、「J,くすりある。」って、思いっきりくすりをアピールしてたなあ。

 子ども達の行動は、ほんとに、ユニークです。


せかいでいちばんつよい国

せかいでいちばんつよい国

 これは、深く考えさせられる本でした。

 「強くて、力のあるもの。」が、人の心に届くわけではないのだ。そう思える。

 教育にも、政治にも、国際問題にも、置き換えて考えさせられる話でした。

 おすすめです。

 Jくんは、いつも「なぁ、きょういっしょにかえろ」とお誘いしてくれます。

 その子に、火曜日に、「いいもんみせてほしい?」と聞かれました。いいもんを、見せたいらしいのです。でも、個別懇談週間で、やっと、今日、一緒に帰れました。

 「いいもんみせてあげよっか」「“か” がつくもんやで」

 かぶとむし?かめ?かに?

 いしししし。Jくんがわらいます。

 見せてくれたのは、めっちゃ大きな貝殻でした。

 「なかは、白か虹色かどっちでしょう?」

 中は、美しい虹色でした。おじいちゃんがくれたのですって。
 
 ほんとに素直でかわいいなあ。自分が嬉しかったことを、誰かに伝えられるのって、素敵だね。

 寒いのに、長袖の服を着たくなくて、長袖を着せられると、泣いちゃうJくん。

 毎日、丸付けをしている私のお尻を、さわりまくってくるJくん。

 春、夏、秋、冬。

 Jくんと、何度も手をつないで帰った道。

 季節は過ぎてゆく。

 今日は、もみじがきれいだったね。

 春の桜。

 夏のせみ。
 
 秋のコスモス。

 道端の景色の美しさを、こうして一緒に帰ることで、感じられた。一緒に帰るJくんがいるから、感じられた。

 ほんの、数百メートルの道のりを、20〜30分かけて、たらたら帰る。

 その散歩道が、すごく愛おしい。

 もう、季節は冬しか残ってないんだね。今から、3月のお別れがせつないよ。