いつのまにかできちゃったダンスに、
おもいがけなく生まれた絵。
その素晴らしさを、改めて、感じた連休でした。
今、感激で胸がいっぱいです。
3連休は、急に思い立って、東京に行ってきました。決めたのが、水曜日の夜。急いで友達にメールして、泊まる予定や、会う予定を調整してもらいました。
もうねえ、本当に素敵な出会いがいっぱいの旅で、ああ、行くべくして、行ったのだなと実感しています。
その思いを抱かせるものは、「人」「絵」「本」の3つです。
さて、旅をふりかえりますか。
金曜日。どうしても夜の講演を聞きたかったので、昼から年休をとって、学校を出る。
子ども達に、「せんせい、ちょっと東京行って、勉強してくるわ〜」と給食食べながら言うと、「ほな、東京タワーの写真とってきてや」「東京テレビ出てきてや」「せんせい、もどってくる?」などと、なんともいえない反応がかえってくる。
Sちゃんが、「いってきま〜す」という私に、「きをつけてな〜」と、手をふってくれる。すごい感激。こうして、子どもに見送られて旅に出るっていいなあと思う。いつも見送る側だから。
さて、大慌てでトランクに荷物を詰め込んで、新幹線で東京へ。
☆☆☆東京1日目☆☆☆
子ども美術展フォーラム 「子どもと図工の物語」@こどもの城
メディアアーティスト岩井俊雄氏+大畑祐之氏 (板橋区立高島第五小学校)
講演『メディアをときほぐす』
たまたま、「図工室に行こう!」という本と出会ったことがきっかけで、岩井さんの子育てと作品のファンになり、都図研のファンになり、いつか絶対東京に図工の勉強に行こう!と思っていた。
- 作者: 美術手帖編集部
- 出版社/メーカー: 美術出版社
- 発売日: 2008/03/26
- メディア: 単行本
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遅れたので、大畑先生の話が聞けなかったのが、とっても残念。
岩井さんの話は、すっごくおもしろかった!残像の仕組み、ソーマトロープにゾエトロープ。パソコンや機器を使ったおもしろ実験に、小学校での実践・・・どれもこれも素敵。
お絵かきで音楽が作れたり、楽器が演奏できなくても、曲が創れたり・・・!
「創る過程を一緒に楽しむことができるのが、手作りおもちゃの魅力。それを十分に味わうと、今度は、自分で創りたくなる」という岩井さん。自分のお子さんと作ったおもちゃや、日常的にしている遊びは、本当に、クリエイティブなのです。真似したいことがいっぱい!
- 作者: 岩井俊雄
- 出版社/メーカー: 紀伊國屋書店
- 発売日: 2006/02/01
- メディア: 単行本
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そして、「アナログ」と「デジタル」の“あいだ”をつないでいくという発想も、すごく共感できた。
講演会の様子は、とずけんのブログにも、のっています↓
http://www.zukodaisuki.com/blog/
そして、岩井さんの絵本も買いました。こどもが喜ぶやろうな〜。
- 作者: 岩井俊雄
- 出版社/メーカー: 偕成社
- 発売日: 2008/05/01
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講演会が終わると、「芸術家と子どもたち」の代表の堤さんの姿が。あいさつをして少しお話をしました。知らない人ばかりの場所で、知っている人に出会うと、すごく幸せな気持ちになれます。
その後、下北で、りきちゃん@NewYorkで出会った友達とご飯。2年ぶりの再会だけど、かわらず楽しい人。りきちゃんといるときだけ味わえる幸福感があるな〜と思えた。おいしい和食に舌鼓!
タクシーで三鷹台のあいぼん@中学・高校の同級生の家へ・・・。大好き・落ち着く愛子のおうち。高校時代の思い出に盛り上がりつつ眠りの世界へ。
☆☆☆東京2日目☆☆☆
あいぼんにタイっぽいご飯を作ってもらい、遅めの朝ごはん&昼ごはん。愛子のごはんは、ほんまおいしいねんな〜。
吉祥寺のカフェでほっと一息ついて、本屋さんを散策。ほしいと思っていた本に出会えて、感激!
すぅさんに進めてもらった本です。冒頭から、インスパイアされる言葉がいっぱい。
誰が世界を変えるのか ソーシャルイノベーションはここから始まる
- 作者: フランシスウェスリー,ブレンダツィンマーマン,マイケルクインパットン,エリックヤング,東出顕子
- 出版社/メーカー: 英治出版
- 発売日: 2008/08/18
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- 出版社/メーカー: クレヨンハウス
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“子育てはアートがなくちゃ!”というキャッチコピー。買うっきゃない。
最近、教育雑誌より、育児雑誌を買うことが多い私。だって、ビジュアルがいいんだもん。教育雑誌は、一度読んだら、読まなくなっちゃう内容も多いけど、育児雑誌は、いつまでも大事にとっておいて、読み返したい。デザインは大事です。もちろん、内容も充実しているし、今の時代のニーズをちゃんととらえてる。
その後、荻窪のLIVE BAR BUNGAへ。みなこ@高校のクラスメイトが店長をするライブバーで、今日は運よくみなこの新しいバンド mina+の初ライブだったんです!
初めてみなこの歌を聞いたけど、やっぱりいい声!いい発音!そして、いい表情!
私は高校の頃からみなこのファンだったけど、ますますファンになっちゃったよ。最初の、“Fly Me To The Moon”から、ひきこまれたわ。アンコールの、“Route66”は、めっちゃかっこいい声が聞けて、すごいトレーニングしたんだな〜と感じた。高校の友達が、こうして自分の道を楽しく歩んでいるのは、とっても嬉しく、刺激をもらえます。また来るからね!京都でもライブしてほしい!
久しぶりにゆっくり話して、お別れしました。
今夜は、ともちゃん@中学からの友達の家に泊めてもらう。
からだの話になって、この前、セレノグラフィカさんに教えてもらった足指体操やら、色々なマッサージを2人でして、体ポカポカになって就寝・・・今日もよき日でした。
☆☆☆東京3日目☆☆☆
朝は、「ねんりんや」のバームクーヘンをいただく。おいしい〜!
そして、ワークショップコレクションへ。http://www.wsc.or.jp/WSC2008ws/index.html
慶応大学に向かう途中に東京タワーが!あれ、こんなところから見えるんだ〜!と感激。天気もとってもよくて、しかも、開始時間を勘違いして、めっちゃ早くついちゃったので、とってもゆったり見てまわることができました。
私が思ってた以上に、ハイテク機器を利用したワークショップが多かった!ワークショップに来てるこどもたちも、本当に賢そうな子ばっかり!教育熱心なお家の方ばっかりだ〜。でも、素敵なお父さんお母さんがたくさんおられるのだな〜と感じました。
頭が飽和状態になるくらい、色んな情報を手に入れました。学校現場って、ソフト面でも、ハード面でも、遅れているな〜ということを、改めて実感しました。う〜ん、それを受けて、自分はどうするか・・・だな。取り入れたい素材もたくさんありました。やっぱり、実際に自分で来て、見て、体験するのが一番です。
途中でちょもさん@ダンス部の先輩が会いにきてくれて、2人でティータイム。
ちょもさんとは、ダンスの話も、教育の話も、恋愛の話も、とにかく、何でもかんでも話せるし、かなり、感じ方が似ているので、言葉がきちんと伝わるのです。
小さい東京タワーとぱちり。
少しの時間だったけど、いっぱい元気をもらって、お別れ。
その後、みなこと、プーさん@シンガーソングライター(http://www.poohkangwan.com/) と、ともちゃんとエクセルでお茶。
プーさんの話は、いつも熱がこもっているし、本物の、真実の話だな、と感じます。教育のこと、社会問題のこと、政治のこと、君が代問題のこと・・・色んな話を聞かせていただき、とっても勉強になります。今日は、私がせっかく京都から来てるっていうことで、時間を作ってもらいました。有難い。少しの時間だったけど、心に、熱いメッセージをもらった。やっぱり、公教育の現場で、自分に出来ることをやっていきたいよ。
その後、紀伊国屋へ。教育書が、結構充実していました。
やっぱい、京都の本屋さんでは見つけられない本もわんさかあって、感激しました。本との出会いは、そこ、その場所が決めてです。高くても、その場で買うっきゃないです。人生を決めることにもなるのですから。
『のびのび子育て』 月刊クーヨン2008年 09月号増刊 [雑誌]
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その後、渋谷で愛子とともちゃんと3人でご飯。
夜は、やっぱりマッサージしながら、就寝。
☆☆☆東京4日目☆☆☆
朝はゆっくり。ともちゃんが、スープを作ってくれる。おいしいよ〜。スープのSは、幸せのSなのです。大好き!
昨日、「H&M」の話になり、興味本意で行ってみよう!ということになり、2人で銀座へ。
オープンして、もう一ヵ月くらいたつのに、長蛇の列!ひえ〜。
それでも、まあ、並んで入ってみることに。
なんか、ぴんとこず、がっかり。これから、私はユニクロの方がいいな。ロゴのデザインは、好きなんだけどな。残念。
2人で、人混みに疲れたので、カフェに入る。
そこで、また2人でチーン。え?珈琲が、一杯1000円?
銀座って、高いのかな〜。ちょっとびっくり。でも、めげずに、ワッフルも頼んで食しましたとさ。
ともちゃんとバイバイして、表参道へ。
「図工だいすき子ども美術展2008」@こどもの城へ。
http://www.zukodaisuki.com/blog/archives/2008/10/post_65.html
もうね、素晴らしかったです。
大人が描かせた絵ではない。子どもたちが、無理して描いた絵でもない。
作品から、伝わってくるのです!子どもたちが、いきいきと、創る、描くという作業をとっても楽しんで、作品を仕上げたということが。そのエネルギーが、伝わってくる。
自由なのです。
そして、自由になるためには、環境がいる。
自由な発想は、無から生まれるのではないのです。インスピレーションを与える環境、すなわち、素材や、題材や、空間や・・・色んなものが必要なのです。
東京の図工の先生達は、そうした環境をていねいに創り、子どもたちの想像力・創造力を引き出すことに、魂をかけておられるのだなあと実感しました。本当に感激した。
今までみたことのないような、こどもたちの作品が、いっぱい、いっぱいあふれるようにありました。1度では、見たりず、同じ道を行ったり、来たり。行ったり、来たりするたびに、絵の見え方が異なり、おもしろさを再発見しました。有名な画家の作品を見るより、私は、子どもの作品を見るほうが、好きかもしれません。とにかく、夢中で写真をとりながら見ました。
ここに来るまで、図工に夢中になるまでに、いくつもの理由、道筋がありましたが、ああ、こういう道につながっていたのか!と実感します。
今受け持つ1年生との出会いも、かなり大きく関係している。
私は、絵を描かせようとしている。そうすると、描きたい子は、描くが、絵を描きたくならない子、描けない子、どう描いたらいいかわからない子がいっぱいいる。
表現とは、本来いきいきとするもの、させるもの。
こどもたちが描けないのは、こどもたちのせいではなく、明らかに環境を作り出している私のせいです。
もっと、こどもがいきいきと表現を楽しむには、どうしたらいいのだろう?
どうしたら、表現するときに感じる不自由さから解き放たれて、自由になれるのだろう?
その答えを、確信めいて、もらった気がしました。
冒頭に書いたように。
いつのまにかできちゃったダンスに、
おもいがけなく生まれた絵。
これが、大切なのです。
社会、そして人類の流れは、そういう次元に達しているのです。
「努力して上手くなる」「美しく、見栄えのいい作品」に、とらわれた時代は、終わったと思う。
私自身も、自分が自由になれたのは、即興の表現や、偶然が生み出すクリエイティビティーのおかげでした。
見通しは、創りながら生まれる。
私も、まず、行動することで、見えてくる。
粘土遊びなのです。人生は。
作りながら、作りたいものが、湧きあがってくるの。
そういう、そういうしなやかな教育を、していきたいのです。
と、思っていたら、幼児教育と、アート関係の本ばっかり買ってしまいました。
美術展のパンフレットを買いたいと言ったら、「もう売り切れました」と言われました。でも、とっても親切に京都からせっかく来てもらったので、あとで、家にあるものを、お送りします、と言っていただけました。なんて、素敵なんでしょう!
感激で胸がいっぱい。素敵な図工の先生達でした。もっとお話したかったなあ。
素敵な本にも出会いました。思わず、購入。丁寧に読もうと思います。
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学校で用いる文具・道具の使い方早わかり (教育技術MOOK COMPACT64)
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お店で、ほしかったオイルパステルと、ドッジビーを購入。
その後、「青山ブックセンター」で、またまた感激。こんな本屋さんが、近くにあってほしいなあ。
たくさん、素晴らしい本との出会いがあり、人との出会いがあり、何より、こどもたちの絵との出会いがあり・・・
素晴らしい旅でした。思い立ったら、その時に!の生き方を、勇気付ける結果となりました笑
私が、今、自覚している以上に、この旅には、意味があるのだと思います。それは、今後、未来に答えがある。
未来の道が、また、色鮮やかに生まれていくのが、わかる。ワークショップで見たにじみ絵のように。
明日が、ぐんと希望に満ちている。