不時着

2月の終わりの日曜日。
やわらかい光。肌寒いけれど、確かに春を運んできている風。
窓をいっぱいに開けて、風を吸い込む。



浮かんでは消える記憶と、
新しい感情と。



稽古では、不安の話をする。
不安の話、いくらでもあるね。
でも、話せるのは、これくらい。



すすめられて観た映画は、
なかなかに斬新だった。
ううん。
でも、間違って後半の方観てしまったらしい。



コンペティションは、無事に終了する。
明け方見た、やさしい夢のおかげかもしれません。
日本のヴェネツィアに不時着した。
ゆりかごに乗ったまま、ね。


不時着、は、私の夢によく出てくるモチーフ。
飛ぶ夢、そして、水面に落ちるのだ。
紅の豚みたいに。
そして、漂う。
フィリピンでも、川を流れていく夢を見たし、
水に縁があるの。



そうして、となりでやさしくわらう。
夢の中で。