満ちる

満月。
ああ、あの新月の夜から15日たったのね。
そうそう、あれは、文月のはじめだったから。



昨日は、4年生のこどもたちによる、戦争と平和をテーマにしたブックトーク
聞き手は3年生。
10歳の子が語る戦争。
一人ひとりが読んだ本、紹介したい本には、それぞれが心ひかれた理由がある。
原爆のこと、地雷のこと、戦時中はこどもたちに戦争が正義だと教えられてきたこと、ユダヤ人迫害のこと、沖縄戦のこと、特攻隊のこと・・・
いつも、夏休み前は、私が語る立場だったけれど、
こうして夏の前に、こどもたちが、こどもたちに語ること、とてもいいな、と思う。
うまく伝えられなくってもいい。
緊張で心臓が飛び出そうだった、と言いながら、
彼らが向き合ったことの尊さを思い、
私が担当したグループの子たち一人ひとりに、コメントをしながら握手をした。




明日から夏休み。
最終日の今日は、
なんだか、いつもと全然違う感覚。



「先生、明日、読書感想文、かきにくるわ」と、
少年は、言いいながら手をふって帰っていった。
彼は明日も、阪神の話をあつく語りながら、
ぼちぼち感想文書くんだろうな。




2014年秋、京都のsole cafeでのアン・サリーのライブに行った。
すてきだった。
本当に、すてきな人だった。



こういうふうに歳を重ねたい。
かわいらしさ、かしこさ、純粋さ、愛をもって、
森の中で静かに水をたたえる泉のような人。