目の前で笑う未来


中間休みは、「卒業記念読み聞かせ」ということで、読書ボランティアのお母さんたちが、『しあわせのたね』という絵本を音楽つきで読んでくださった。
次の時間、「しあわせってなんだろう」というテーマで100字の短い感想文を。
放課後、じんわりしながら読む。
巣立ちの時だ。


教室は社会の縮図だと言うけれど、
教室は社会の未来予想図であればいいと思う。


私が、今、教室で見ている景色の中に、
ああ、こんな社会であればいいな、と思う光景が、毎日、いくつも訪れる。
未来が、こんなふうであればいいな、と。
裁判官になりたい彼も、
小学校の先生になりたい彼女も、
きっと、その未来をかたちにしていくのだろうと思う。
なぜなら、私にその光景を見せてくれたのは、彼らだったから。
しなやかな立ち居振る舞い、愛のあるフォロー。
私にはできないサポートを、彼らはできる。
色んな意味で私はあきらめたし、委ねたし、
それが、結果的にはよかったのだと思う。
力の抜き方が少しわかったような1年だった。



いくつかnoteを残して、今夜は眠る。
文章では決して書きつくせないけれど、
それでも。
読み返すことがないとしても。
そうだとしても。




2月は、空気人形の月。
私の中では、ずっと。

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「海のいのち」の学習も最終段階。
いのちシリーズの本をそれぞれに読み、読書会。
いのちの学習が終わったら、このアルバムの最後の曲、『水の線路』を一緒に聴こうと思う。


2月。
胸が高鳴るわけではない月だが、いくつも思い出がある。
私があの人に出会ったのも2月だった。
カイくんの誕生日も2月。
カイくんとの別れも2月だ。
2月。
冬と春の間のくぼみに、忘れられない瞬間がうずめられていく。



今日は乙女座の満月、だそう。