City Lights

自分の人生の青写真のイメージを描く。
そんなことは、知らない。わからない。
それを描く。


描いたものは、闇を照らすスポットライトと、真ん中に燃えるろうそくの灯。


闇を照らす光。
ライトは闇の中だからこそ、意味がある。
見えないこと、見えづらいこと、人知れない感情、他の人が注目していないこと・・・
それらを照らし出すこと。
人を輝かせると同時に、自分の命の灯も燃焼させていくこと。
照らし出すこと、自分が燃えることは同時に起こる。
闇に身をおくことや、浮かび上がらせることは、自分自身の表現でもあり、誰かの代弁でもあり、自分の救済でもある。
同時に描いたのは、舞台/表現の空間でもある。
私は生きることと表現することを切り離すことはできない。


描く中。
言語化も意識化もされていないことが、自分の中でいっぱいあるのだけれど、
色を選んだり、モチーフを考えたり、パステルを指先で伸ばしたりしていると、
その複雑なものたちを複雑なまま、同時に表現していけるから不思議。
色や形やモチーフたちが、ちぐはぐだけれど、調和をなしてくる。


現時点の、あるいは、今日の、というものではあるけれど、わりとはっきりした未来が、指先から広がっていく。
これは、言葉で表すときにはない感覚だ。
アートワークのおもしろさ。
パステルという危うくやらわかい素材の力でもある。



部屋の壁に貼っておく。
毎月増えていく大切な絵。


今日のテーマは、運動感覚だったのだけれど、この青写真が「意図」となり、運動につながるとのこと。
運動感覚は、自分が動いていることを知覚する感覚らしい。
動くことのできる感覚と、私が内側から見ることのできる感覚。


今朝は不思議な夢を見た。
どこか異国の建物で待ち合わせる。
こころとちがうことをすると、苦しくなる。
乾燥した街を逃げていく。



起きたらリンパ腺が腫れている。
ずいぶん夢で疲れたらしい。


大好きな水無月もおしまい。
黒板をマーカーで文月に書き換える。


それでも雨の歌。