水無月は美しい月だと思う。
久々にコンタクトインプロのワークショップ。
原点回帰。
踊りながらそう思う。
初めてコンタクトと出会って10年。
私はもう22歳の学生ではないので、
身体はあの頃のように軽くなく、
それでも、
身体や踊りが連れていってくれる世界、
見せてくれる感情は、
相変わらず広く豊かだと思う。
アートワークで言われた言葉。
天使がいなくなったから。
色んな熱情が私を離れていくことを、
自分を責めずにそう納得させてみると、
少し気持ちが軽くなる。
天使の不在、というより喪失を
今は経験する時期なのだろうな。
昨年の初夏からずっと続くこの季節のめぐり。
四季は私を通りすぎる。
昨年の今頃、笑顔のステキなあの女の子は
『天使の飼い方』を読んでいたな。
天使はたしかおしゃべりがえさになるって教えてくれたような。
かわいいファンタジー作品だった。
“もう一度天使は僕にふりむくかい
僕の心で水浴びをするかい?
やがてくる冬の風に波が揺られて
闇の中 僕を誘う” タテタカコ 『宝石』
今日は波に飲まれ、流され、またそこから抜け出る動きをした。
これも、練習。
Lesson for life.
久々に動くと三半規管の弱い私は目が回り、気分が悪くなる。
慣れるまで、慣れるまで。