真冬の春

今、正しいと信じているすべてが、うそなら?

正しいと信じていることが正しくなくなり、正しくないと言われていることが正しくなる。
そんな日も、そう遠くはない気がする。

言っていることと、やっていることが違うというのは、一般的にはよくないこと。
でも、それは、なんだかとてつもない瞬間かもしれないんだよ。

古さと新しさ。
自分と他者。
理想と現実。
それらが融合しようと、調和しようとしている風景かもしれない。

こどもたちも、言っていることとやっていることが違っていたりする。

それは、うそかもしれないし、
それは、まちがいかもしれない。
でも、その矛盾は、人間らしい揺らぎにも思える。
齟齬も、不一致も、矛盾も、ぶれも、一貫性のなさも、わたしは、嫌悪しつつ、一方で魅力を感じる。美しいと思う。

キリンジの「埴生の宿」。外の冬景色に似合わない春を感じる曲。