再び、Eau Claireへ。

 随分とこちらのブログにはご無沙汰になっています。最近は、もっぱらfacebookで発信しています。

 さて、今日から3月5日まで、アメリカ、ウィスコンシン州オークレアに行ってきます。大学院で所属している小学校英語活動プログラムの授業の一環です。海外教育実習ということで、小学校で日本文化紹介の授業をしたり、授業参観をしたり、大学の授業に参加したりします。

 私にとっては、大学在学中に交換留学生として訪れて以来の二度目、7年ぶりのオークレアです。色々、当時のことが思い出され、懐かしい感情と、センチメンタルな感情が交錯します。小説でもかけそうな気分。(『ノルウェイの森』を思い出してみる)

 留学中、何度も友人と、こう言葉をかけあいました。

 「変わることと、変わらないことが大切。」

 留学によって変わらなくては、というプレッシャーと、自分自身のアイデンティティをどこにどのように位置づけるかという戸惑い。変わらないこと、変われないことに焦ったりもがいたりしながら、過ごした日々でした。

 今から思えば、あの留学の10ヵ月は、まぎれもなく私の人生にとって大きな意味を持っているのですが、それは、私が変わったのではなく、私の周りの人間関係が変わったり、環境が変わったり、訪れる機会が変わったりして、結果的に後々の未来を大きく変えたということでした。

 いくつもの出会いが複雑に絡みながら、私が今、ここにいること。そして、その時には感じられなかった変化が、今の私の居場所と進む道を大きく変えたことをひしひしと感じつつ、空港にいます。

 あの時と同じだったことは、京丹後市の田舎道を母の車に乗って出発したことです。バスにのって、3時間半かけて大阪まで行き、新阪急ホテルのバス乗り場からリムジンバスにのり、関西国際空港に行く。それは、7年前と同じでした。いつも、私の出発をあたたかく見守ってくれる母に感謝です。
 
 私の心にある故郷は4つ。

 生まれ育った京都府京丹後市。大学時代、そして今も暮らしている社。留学時代を過ごしたウィスコンシン州オークレア。初任者時代を過ごした平盛学区…

 風景の記憶している思い出と出会うのは、不安でもあります。自分の心の中からは消えている思い出も、風景が覚えていたりするからです。もちろん、それが懐かしくもあるのですが。

 では、里帰りに出発します。何か連絡があれば、携帯ではなく、gmailfacebookにお願いします。

 行ってきます!

 旅の間に読む本は、これ。

Vygotsky at Work and Play

Vygotsky at Work and Play

ヴィゴツキーの理論をもとに、インプロについても書かれています。わくわく!