5年前の3月28日に、このアパートに越してきた。
今夜がここで過ごす最後の夜。
4月からは、また新しい暮らしが始まる。
初めて教壇に立った日。毎年、新学期の前日は、ドキドキして眠れない。そんな夜を過ごしたこの部屋。
しんどくて倒れこんだ日もあった。寝坊して慌てた朝も、いっぱいあった。
鍵を忘れて、べランダをよじのぼった日も。誕生日のお祝いの日も。
ここに訪れた人もたくさんいるね。
朝日も夕日もたくさん見たね。
涙も笑顔も知っている、この部屋ともお別れ。
こうして、お別れが味わえることも、幸せなことなのだと思う。
もう、このお家にもどることはないでしょう。
大好きだったよ。
木津川の堤防が近くて、夏はどこまでも歩いたね。
風通しが良くて、日当たりもよくて、お掃除、洗濯、楽しかったよ。
ありがとう、ありがとう。
ここで過ごした日々はかけがえがないです。
春、夏、秋、冬。
さよなら、さよなら。
子どもが描いた絵。玄関入ると出迎えてくれた。
となりのお家のお庭が見えます。この景色が好き。
これも、子どもの絵。和机は、引越してすぐに行ったフリマで千円だった。
雑然としている文庫本の棚と部屋。棚は、図書館の廃棄品。本があふれてる。
押入れを机代わりにしてた。広々。物が多くてカラフルな部屋。
モンゴルの羊ちゃん。