手放す

 

 

小さな、小さな、見えない傷

ないもののように振舞っている

怒りもしない、反発もしない

取るに足りない傷だから

けれども、いちばん自分にとって大切な部分が

蝕まれ続けていくようにも思う

気づけば、意欲を失い、使命感さえも見失ってしまいそうだ

そういう支配の方法なのかもしれない

そして、わたしたちは、そういうふうに、誰かを支配しているかもしれないとさえ思う。

意図も、意識さえもすることなく。

自分が大切にしてきたもの、つくってきたものさえも、

自分の手で壊したくなっている。

望まれるのなら、全てをきれいに消し去って、

なかったことに。

執着はない。

これが、手放すということなのだろうか。

2年前に描いた「手放す」というテーマの絵は、

こういう意味だったのだろうか。

自分と問題を切り離して考える、ということは大切で、

そういうレッスンを、してきたということなのかもしれない。

旅立つ時だと思う。

ずっと前から、そのことには、気づいている。

 

https://www.instagram.com/p/Bfk5dNWD1TL/

一年後。

2018年の春に描いた絵。

2年越しのHand Over.