問いをつくる

『人生には、答えは無数にある しかし 質問はたった一度しかできない』寺山修司


この言葉、どういう意味だろうって。
あ、なんとなくわかるって。
大学生の頃、友人と話した記憶。


今年度の研究テーマのkeyは、「問いをつくる力を育てる」ということ。
演劇的手法の一つである「ホット・シーティング」も、問いを引き出す学習装置として機能する。
新聞記事から意見文を書く学習では、同じ新聞から、一人ひとりの関心に合わせて各自が「問いかけ(話題提起)」をする。
そして、その答えに当たるところを要約し、最後に自分の意見を書くという3段落構成。

そう。
生きていく中で、問いは自分でつくらないといけないんだ。
そして、問いに答えるのもまた、自分自身なのだ。


毎日、いくつもの問いが、私の頭の中をめぐる。
簡単には答えられない問いや、誰かに尋ねてみたい問いがある。
決して知ることなどできないだろう問いもあるし、
問うことが怖くて、答えがわかったふりをしていることだってある。


今週は、『一つの花』(今西祐行・作)の研究授業。
週末は、平和を歌った歌、反戦歌を聴き続けた。
この世界の片隅に』を観に行ったことを思い出したり。


「かわいい絵をちりばめた 飛行機が夢をのせて 大空を羽ばたく この時代に 僕は何をしよう…。」
『この時代に』(作詞・作曲 中山 真理)


この最後の問いは、私自身の問いでもあり、それに答える生き方をしないといけないな、と思っている。
そして、学習者である子どもたちとも、その問いを共有したいと思っている。


たった一度の質問。
たった一度の人生。