小さく悔やむ

約3ヶ月ぶりに帰省する。
次に帰ってくるのはいつだろう。


最近、また宮沢さんの歌ばかり聴いている。


ある子が工藤直子さんの「はじめて」というすてきな詩を視写していた。
その詩を検索すると、なぜか「十六夜月に照らされて」が検索トップに上がってくる。
そこで、今夜は新月だけれど、聴いている。
宮沢さんの歌う風も星も月も道も、全部好き。
十代の頃から、ずっと聴いてる。
真夜中。実家の二階で夜風に吹かれながら、宮沢さんの歌を聴きつつ、手紙を書いたことを思い出す。
大切な人への手紙だった。
そして、その数年後には、その関係は立ち行かなくなった。
お別れのシーズン。
同僚と話しながら、
ああ、もう、この人とはこうしていっしょに食事をすることもないのかもしれない。
こんなふうに語らうこともないかもしれない、と思いつつ、
そういう一瞬、一瞬にうまく向き合えないわたしがいる。
これからも永遠に続くように、今日を終えてしまったことを、小さく悔やむ。
お別れがうまくできない。
十代のわたしの方が、ずっと誠実だった。